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弱い立場になってしまっている

私は、居宅介護ヘルパー事業所の管理者をしています。

10年ほどこのシゴトに携わっていますが、あるコトにずっと矛盾を感じています。

「利用者が、事業者よりも社会的に弱い立場になってしまっている」

本来あるべき姿は、利用者が障害福祉サービスを選択できるという制度なので、利用者も事業者も対等な立場になるはずなんです。

でも、利用者がなんらかの理由で「事業者を変えたい。」と言っても、事業者側の都合で変更することができなかったりします。

この矛盾が起きてしまっている要因は大きく2つあると思っています。

①サービス事業所数

これは、市町村によって違うと思いますが、そのまちの利用者数に対して、事業者数の比率が少ないと、そもそも選択することができないということが起きてしまいます。

②事業者の経営方針

事業者の売上を維持または上げようと思えば、必然的に利用者を手放したくないという心理がはたらき、利用者の意思が尊重されなくなってしまうことがあります。


利用者もそういった現状を知っているため、意思をつよく伝えることができなかったりします。

「こんなことを言ったら、ヘルパーさんに来てもらえなくなるかもしれない、、」と誰にも言えず、しなくてもいい我慢をずっとしている状態になってしまいます。

もちろんすべての利用者、事業者の話ではないですが、こういうことが起きてしまっています。


そうさせてしまったのは、わたしたち事業者です。だから、申し訳ない気持ちと憤りを感じるんです。

利用者は、「自分の生活を安心安全におくる」ことだけを考えてほしい。

事業者は、「経営・利用者・ヘルパー、3つのバランス」を考えていきたい。

そして、これからさきも「どういう在り方がいいのか」を考えていきたいです。


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