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Kindle本を自分で出版してみた

 これまで投稿してきた記事たちに、もうひと頑張りしてもらおうと思い、Kindleの電子書籍にしてみた。タイトルは「エッセイ集 浮世という名の重箱の隅 お気楽編」。私が得意とする、どうでもいいことを大まじめに考える「重箱の隅」だ。
 本の中身は、能天気エッセイの軽量版である「今日もお気楽」全編と、それに「能天気エッセイ」から1本を移した合計34本だ。そこへ「はじめに」をプラスして、文字の総数は約27,200字となった。

下部をオビふうにして内容告知のコピーを入れた。

 表紙はデザインもコピーも自分で手がけた。写真も自分で撮影した。使った重箱は自宅にあったものだ。正月にしか出番のないめでたい重箱に、思いもよらないお呼びがかかったかっこうだ。
 前述のように、内容はこれまでに投稿した記事だから、すでにお読みいただいた皆さんにとっては目新しいものではない。だから、どうかお買い求めくださいなどとは言いません(本心は言いたい)。

 紙の本ではないものの、一応書籍ではあるのでなんとなく存在感がある。noteの投稿記事とは異なり、表紙もあるし目次もある。文章は縦書きだから趣もある。
 noteの中であっちへ飛び、こっちで開きなどということはしなくてすむ。

 Kindleでは、本のページを設定する際、市販の一般的な紙の本に準じるらしい(著者が決めるのではない)。私の本は58ページとなっている。
 私は値段を設定するとき、紙の本を参考にした。かなり大雑把に考えて、ソフトカバーで200ページから250ページほどの単行本で、だいたい1,500円から1,700円程度。新書判なら900円から1,200円程度が一般的だろうか。
 私の本はたった58ページでしかない。しかも、著者である私は著名人でも大作家でもない。そういったことを勘案して200円とした。まあ妥当であろうと思う。
 定価から一定の割合で印税が入るのだが、紙の本と較べるとかなり高い率だ。

 出版に際しては、やはり見直しが必要だ。横書きから縦書きへ変更されるために数字の表記を再考したり、時事に関係するものがあれば調整が必要になることもある。
 手もとの文字データのファイル形式は「.txt」にする必要がある。Wordの「.docx」はそのままでは使えない。
 その後ファイル形式を「.txt」から「ePub」に変換したり、文字の太さや改ページなどを指定して行くのだが、ここですべてを説明するのは無理だ。
 私はアマゾンで関係書籍を買い、読みながら進めていった。「私もやってみたい」という人は、その方法がもっとも手堅いと思う。複雑な感じもするが、落ちついて進めればできると思う。

 手数料とか入会金とかの費用はいっさいかからない。もちろん、自分の必要で買う参考書籍の費用などは別だ。

 私は電子書籍の出版を家計の足しにしようとは思っていない。いくら私が能天気でも、浮世がそんなに甘いものではないことくらいは承知している。ただ、自分の軌跡のひとつとして遺せればいいと思っている。

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