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医師のキャリア編

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医療系人材紹介エージェントとして、お目にかかった医師のキャリアを紹介しています。
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#医師のキャリア

50代で開業を決意、思いを形にしたクリニック創りとは?

今回の乳腺外科の先生は、当時、大学医局に所属されており、先輩医師のご紹介で、DEPOCに開業のご相談を頂きました。 先生は、病院で勤務されながら、次のような想いが募っていったそうです。 「病院での乳腺外科の初診は2か月~3か月待ちが普通。地域でかかれる場所があってもよいのでは?」 「患者さんにとって身近な専門クリニックを作りたい。」 早速、弊社の方で、開業支援をスタートさせて頂き、行政手続きや医療機器の選定はもちろん、様々な業者の日程調整、スタッフ研修、内覧会のタイミ

スタッフを大切にすることが経営の要となっている親子間継承のクリニック

今回の先生は、お父様が医院を経営されていたこともあり、お父様と同じ科目を専攻され、大学医局に所属されました。 「これから経験を積んで、ある程度の年齢が来たら父の医院を継ごう。」 そう想い描いていた先生ですが、医師7年目でお父様の医院を継ぐことになりました。 急遽院長になった先生ですが、右も左も分からない状態の中で、その後15年以上、職員の方々と良好な関係を築きながら、医院を経営されています。 そんな先生に、ある時、弊社の専属エージェントがお伺いしたお話の中で、先生が医院

【女性内科医の話】出産後、8年のブランクを経て、仕事と家庭が両立できる職場に復帰した女性内科医の話。

今回の女性内科医の先生は、 専攻医になった頃に、一人目のお子様を出産され、大学医局を退局する事になりました。退局後は、クリニックの非常勤として勤務されていました。 そのあと、第二子の出産を機に、クリニックの非常勤の勤務も辞められ、約8年間の間、育児に専念していました。 そして、お子様が小学校入学されるタイミングで、仕事への復帰を決意され、はじめの一歩として、健診のスポットのアルバイトをスタートしました。 ただ、アルバイトをしながらも、 「このまま続けていて、果たして、

開業と転職で悩んだ50代半ばのベテラン医師。やりたいこと・働きやすさを諦めず、1年半かけて転職に成功した話。

今回は、30年以上臨床現場で働いてきたベテラン医師のお話です。 弊社と既にご縁のあった先生のご友人ということで、ご紹介頂きました。 先生は、50代半ばでいらっしゃいましたが、月の半分は当直・オンコール対応をされ、お忙しくされていました。 先生からのお問合せ内容は、以下の内容でした。 ・今までやってきた臨床を続けていきたい ・身体に無理がきかなくなってきたことと、今後の家族の介護の可能性を考え、働き方を見直したい ・開業か転職か悩んでいる 弊社専属エージェントは、先生の現

医療機関に正直に開業時期を話し、誠意ある対応をした結果、転職成功した内科医の話。

今回は、ある内科医のお話です。 先生は、大学医局を退局後、民間企業で1年間勤務、他の病院で勤務医として2年間勤務されました。 その後にクリニックを開業されますが、諸事情により手放され、別のクリニックの雇われ院長として勤務されました。 雇われ院長をやられていた時期に、弊社までお問合せ頂きましたが、 先生からのお問合せ内容は、 「2,3年後のクリニック開業を見据えて転職したい」 というものでした。 専門医もあり、その他の資格も取得された先生でしたので、転職活動は順調にいく

キャリアの考え方 -Dr.T-

来週から4月🌸 この時期は 医療機関の医師体制が 整っている時期でもあります。 医療系人材紹介エージェントは、 仕事上、色々な医師の経歴を 見てきております。 そんな中、Dr.Tの経歴は とても珍しい部類に入ります(*^_^*) ご自身のキャリアに対して どんな考え方をしてきたのか? お聞かせ頂くことが出来たので、 此方で紹介させて頂きます。 ■ Dr.Tの経歴地方の医学部を卒業。 そのまま出身大学の 医局に所属。 外科系の科目を選択。 その科目を 選択

J先生のキャリアー企業へ

J先生とお目にかかったのは、 まだ先生が医療現場に いらっしゃるときでした。 J先生との出会いで、 私の物事の捉え方や視点にも 変化がありました。 ■ J先生の経歴J先生は地元大学の 医学部に進まれました。 医師となり、 関東の大学の医局に 入局されました。 J先生の頃は、 臨床研修制度が 努力規定の時代でした。 入局後、8年間みっちり 大学病院で過ごされ、 その後医局派遣で 関連病院の外科で勤務。 入局して、 ちょうど10年後 医局を退局され、 大学院に進

I先生の場合:クリニック開業

私どもDEPOCは 医師のキャリアの延長線上に クリニック開業があると考えています。 今回は、ご自身のキャリアの総仕上げとして クリニック開業を果たしたI先生のキャリアについて ご紹介いたします。 ■ I先生との出会い私どもDEPOCと繋がりのある医師から ご紹介頂いたのがS先生でした。 お目にかかってお話を伺うと、 “病院での乳腺外科の初診は 2か月~3か月待ちが普通。 自分が気になったときに、 地域でかかれる場所があってもよいのでは?と思い 専門的な患者さんにとっ

Dr.Nの場合―医院承継―

医師のキャリアは、 医師の数だけあります。 ご自身が描いた通りのキャリアを歩む方もいれば、 不可抗力により、ご自身の想い云々などはさておき、 まずそのポジションに就くことが最優先。 Dr.Nは、そんな経験を経て、 現在はクリニックの院長として 責務を全うされています。 ■ 専門科目を選んだ理由お父様が医師でもあったDr.N。 既にお父様が診療所を 経営されていたこともあり、 なんの迷いもなく、 同じ科目に進まれました。 大学の医局に所属し、 医局員として診療に

ママさんDrの場合ーY先生

女性医師の場合、 結婚・出産・子育てという ライフイベントがあると、 今までの様に働くのが 難しくなる場合があります。 お子さんが二人いらっしゃる Y先生はそんな医師でした。 ■ Y先生の経歴医師免許を取得後、 医局に所属。 初期研修を終え、 専攻医に進んだ処で、 妊娠・出産を経験。 お子様が産まれてからは 仕事と子育ての両立を考え、 医局を退局。 その後、 子育てとの両立が 可能なクリニックで 非常勤医師として勤務。 慣れた頃に、 第二子の妊娠・出産を機に

E先生の場合:男性医師

医師のキャリアは、 医師の数だけあります。 E先生とお目にかかったのは 業界仲間からの紹介でした。 現在の勤務先からの 転職をお考えだったE先生。 はじめてお話を伺ったときは 転職はすぐに決まるだろう と思っていましたが、 これがなかなか難航しました。 ■ E先生の経歴 地元ではない大学で 医師免許を取得されたE先生。 卒業と同時に地元に戻られ、 出身大学の医局員として 関連病院で働き始めました。 E先生の専門科目は 内科系。 御自身の科目の 専門

K先生の歩まれている道

K先生とのご縁は、 求人主導型の医療系人材紹介会社で 私のあげた医師求人情報に対して お問い合わせを頂いたのがはじまりです。 ■ 非常勤アルバイトにお問い合わせ。K先生から問い合わせ頂いた案件は、 健診センターの定期非常勤アルバイト。 健診センターの募集状況を メールでお返事をした処、 会社宛にお電話があり、 「話を進めて欲しい。」とのこと。 その点は、私も同じ気持ちでしたので、 まずは履歴書を送ってほしいこと、 健診センターにお連れする前に、 一度お目にかかりたい旨を

【H医師(男性医師)の場合】

求人主導型の 医療系人材紹介会社にいた頃に、 H医師とご縁を頂きました。 求人主導型の人材紹介会社は 登録して下さっている医師に 「今週の新着求人!」というメールを 定期的に送ります。 これは、医師の掘り起こし作業と 社内では呼んでおりました。 現状に不満を抱えながら働いている医師に “こんな医師募集が新着として届きました!” というメールを送り、 医師に自分の現状を再認識させ、 転職に誘いだす感じです。 H医師は常勤転職ではなく、 現状より条件が良い アルバイト先が

T医師のキャリア

2023年は医療系人材紹介エージェントとして 実際にお目にかかった医師との話を 書いていこうと思っています。 T医師。 男性です。 2008年からこの業界におりますが、 此方の先生、後にも先にも 唯一無二の医師でした。 ■ 世界に通用する仕事この仕事に就いてから、 医師や看護師、医療従事者とお目にかかるとき、 「どうして、この職種に就こうと思ったのですか?」 という質問をしています。 どうして、そんな質問をするのか? ただ単に興味本位でしているワケではありませ