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3日目・「恐怖を与えない約束」せっかく積み上げた信頼が一瞬で壊れる可能性

誰にも話したことのないことを、この人になら話せる...と思えること
そうそう簡単にあるものではないように思います。
子供の頃女の子たちが、「実は○○くんのことが好きなんだ」と友達に打ちける。ある日、軽い気持ちで「××ちゃん○○のこと好きなんだもんね〜」
…..。一瞬空気が固まります。
そんなことを積み重ねて、誰が安全で信用できるか…学んでいくのも経験です。この程度のことなら可愛いものです。

<ある犬のものがたり>

家に慣れてきた子犬のチロ。
お散歩デビューのため首輪とリードを買ってもらいました。
お外に出るには、これをつけないと危ないからね。
急にガシっ!と掴まったチロ、「やめて〜」と暴れます。
ママ:とにかく付けないと….と必死で高いところにもちあげます。
チロ:ここで落ちたら大変!! 怖いけど、我慢しよう…。
ママ:さぁついたわよ とホッと胸を撫でおろします。

これどう感じますか?当たり前によくあるシーンです。
嫌だなと思うのはWの恐怖を与えていること。
恐怖に紛れて、もう一つの不安に気がつかせない手段。
時間の経過とともに、落とされないと分かった時、我慢している時間に意識が移ります。
「おとなしくて良い子」に出来た?で良いのでしょうか?
なんとなく心の中にモヤモヤが残りませんか?

<伝えてきてくれたら>

前回の準備編で、安心できると思ってくれると、要求行動が自然と増えてきます。前回お話した、甘噛みもその始まりかも知れません。
犬にとって自分を受け入れてくれるというのは最大の安心(仲間)という目安です。
信用してるからこそ、わがままは言えるものですから...。

はじめは受け入れてあげる
とても大事なステップだったことがよく分かります。
もしもワンちゃんを家に迎えたら、まずここからやってみて欲しいですし、
子犬ちゃんでなくお外で会う他のわんちゃんに対しても同じです。
ましてや保護犬のワンちゃんを迎えた方は、より丁寧に接してあげてほしいです。
ここまでは前回のお話。

ちょっと気をつけてほしい事
まだ安心と思っていない犬を撫でようとしたら下記のようなことが起きます。
① 頭を避ける→お腹を見せる→びびりション(興奮) 興奮時の嬉れション
② 触られる前に自分から仕掛ける(飛びつき)→ 興奮 → またやりたくなる(飛びつきが安心)
③ 後ろに下がる → 2回目を先読みして吠える

そんなことないと思われるかも知れませんが、犬の立場に立てばどれも理解できる行動なんです。

<安心を裏切らないために>

この人は信用できると思っていた人に、裏切られることはすごくショックなことですよね。
一度大事な人と思えば、そう簡単に関係を壊したいとは誰も思わないはず...。身一つで生きている犬達の方がその気持ちは強いかもしれませんよ。
ですから
こちらがちょっと無理難題を言っても受け入れてくれているのが家族愛の強い犬の本能です。
役割があるから、自分の存在も大切です。だからこそ無駄な喧嘩はしませんし、平和を保とうとします。
私たち人間の方がよっぽど身勝手なのは、それだけ力をつけてしまった証拠かも知れませんね。動物たちのメンタルは本当に強いなぁと感じます。

受け入れてくれているから、無理をさせては行けないように思いますし、
どうしても必要なことなら、少しずつ納得できるように教えてあげることで
いざという時に負担にならないようにしてあげたいですね。

信頼は1日にしてならず 

<最低限の配慮、恐怖を与えないで>

例えば、私たちにとって未知の世界の宇宙人がいたとして、時間をかけて
仲良くなったのに、ある日突然、見たこともないような凶器を近づけてきました。(ちょっとオカルト過ぎますね)
実は取って食うためのワナだったのか!と思って一気に信用を失うかもしれません。
こんな例え話は少し想像すれば、誰でもいくつでも作れると思います。
攻撃性を引き出したくないのは当たり前の話。

それよりも、安心を裏切らないでほしいなと思います。
大事なのは、相手がどう感じるか?に気がつくアンテナを張る
癖をつけること


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