ゆぁむぃ

ねえ、髪切った方がいいかな?
夢の中で君はしきりと聞いてきたね。
顔も名前も知らない。性別も年齢もわからない。
でもすごく嬉しかったんだ、そうやって聞いてきてくれたこと。

君の胸の上で目覚める。
幸福な朝。
数々の嵐に見舞われたあとに、あたたかな砂浜に打ち寄せられたかのような心地だ。

君が僕の隣にいること。
僕を君の隣にいさせてくれること。
君が君の人生に僕の居場所を設けてくれているってなんて素敵なことなんだろう!

ねえ、髪切った方がいいかな?
君がもしそう聞いてきたら。
やっぱり僕は嬉しく思うだろう。




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