4歳、私だけ入れない見世物小屋
四歳の頃、お祭りの時期になると、家の前の道に山車が置かれた。
山車がそこにある間は、小さい子どもはいつでも上に乗って太鼓を叩くことができた。
誰も怒る人はいなかった。私は大人のマネをして、ドーンドーンドンカタカッタ、ドーンドーンドンカタカッタと叩いてよく遊んだ。
お祭り本番には大人が大勢で山車を引っ張り、子どもは親と一緒に山車につながっている縄を持って歩き、町内を一周まわる。最後までついていくと、子供はお菓子とビニール袋に入ったジュースがもらえた。
私も姉にくっついて歩き