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Twitterが凍結まつりに巻き込まれた話


草(草ではない)

2月3日未明(筆者作業中)、ごく普通のことのようにTwitterの本垢が永BANされてめちゃくちゃビビったので、記録しておこうと思う。
やっぱり11年間使用してきたフォロー1000人弱、フォロワー600超の主力アカウントが凍ると、ちょっと精神的に堪えた。

1)なんの前触れもなく初犯で永久凍結され、ビビる

とはいえ思い当たるフシはいくつかあった。
たとえば投稿する画像に昆虫や昆虫の卵を観察する類のものがあったため、フォロワーに配慮してセンシティブ設定をONにしていた時期があったりだとか。
あとは双極性障害を患っているため、まずい衝動に支配されかけたときにそれを瀉血のごとく放出するために言語化するのに使っていることがあったりだとか。
あとは直前に数年前の実在する人物側の推しに関連するツイート群をまとめて削除していたりだとか。
まあいずれにしてもそれが引っかかったのならば、異議申し立てして削除に全面協力するしかないと思い、申し立てを行うことにした。

ちなみに、異議申し立てを行う前に奇跡的にTwitter連携をしていた各種外部サービスの連携を解除し、それぞれGoogleなどに差し替えていたため命拾いいたものがいくつかあったため、それも覚書として残しておく。

・キャラクター保管所
 薹のたったCoCプレイヤーか、CoC以外のシステムを愛用している人間
 なら馴染みもあると思う。かくいう私も愛用している。
 初めてCoCに触れた時からずっと惰性でTwitterを連携したままだった
 ので、何かを感じたのか凍結される5分くらい前に連携解除し、
 ID付与をしていた。

・ココフォリア
 ぶっちゃけこれは凍結されたことに気づいてから慌ててやった。
 ブラウザのキャッシュクリアとかしてたら終わってたかもしれない。
 ルーズでよかった(よくはない)。

あと地味に不便だったのがTweetDeckの挙動で、ログインしているアカウントが凍結されたアカウントだと、追加アカウントとしてカラムに流しているサブ垢からもツイートできなくなることがこれをきっかけにしてわかった。
普通に焦るが、大元が凍結されたアカウントでログインしているわけだから当然と言われれば当然である。TweetDeckを利用しているユーザーストリームがないと死んでしまう皆様はご注意されたし。

2)いざ、異議申し立て

親切にというか当然というか、1月末あたりにTwitterはアカウント凍結措置をされても異議申し立てができるように規約が変更されていた。
ので、作業通話中だったフォロワーに宥められつつ早速ブラウザから本垢にログインし(ここで再度永久凍結の文字を見てちょっと凹む)、異議申し立てを行った。
今でこそ「Twitterのスパム検知AIがマシュマロの募集ツイートを誤検知して一斉BANになった」という通説が出回っているが、その時はそんなこと知ったこっちゃないので、先述の思い当たるフシのとおり「削除などの指示には全面的に従うので、凍結を解除してほしい」という趣旨の短文をフォームから送信した。

すると、登録していたGmailの受信ボックスに日本語で自動返信のメッセージが返ってきたのでたまげた。
なんなら件名には案件番号と思しき通し番号まで付番されていた。すげえ。

こんなかんじ

いままで、やしろあずき氏を筆頭にTwitterのBANを食らった人々は「英文でメールしないとそもそも応答すらない」「弁護士を立てた」「TwitterJP本社に直談判した」「封書を送付した」「TwitterUSにFAXを送信した」などと公言していたため、まさか「こちらから積極的に連絡するから返信してね」なんて言われるとは思わなかったのである。

え? これ日本語でいけんじゃねえか? と思った私は英文でやりとりをする心の準備をしていた(一時期日常的に第一外国語として英語を使用していたのでまあなんとかするだけの自信はあった)が、意気揚々と日本語で返信をした。

こんなかんじ

もうとにかく誠意を見せたかったので、例文とかを全無視してお前もう仕事でやるんか? みたいな文面を送信した。
その後は梨の礫となってしまったのだが、その後追い討ちで英文を併記したメールを送信したところ、案件番号付きで

ご報告内容は、お客様より既にご報告いただいておりますケース# (案件番号)に関連しているようですので、本件を最初のご報告に追加いたしました。
今回お送りいただいた情報も含めて確認いたします。
このほかにも情報がございましたら、本メールに返信する形でお知らせいただけますと幸いに存じます。ご協力に感謝いたします。

実際に来た返信ほぼママ

と返ってきたので、これまたびびった。ちゃんとしている……!!
(というかちゃんとしていてくれないと困るのだが、これまでの報道や日頃の挙動から見て中の人の信頼も無くなっているのがよくわかる。悲しい)
この時点で作業通話に使っていたフォロワーのDiscordの鯖に同じく凍結されたフォロワーが詰めかけるなどし、ちょっと元気が出てくる。
「なんかちゃんとした結果がこれなのはちょっと悲しいねえ」
「でも内部は浄化されたんやなあ」
とか言いながら眠くなるのを待つ。この時点で混む前にくるっぷもユーザー登録した。
……悠長にしていると見せかけて血の気が引くやらなんやらで明け方まで眠くならず、次の日が有給休暇でよかったと思うなどした。

3)本垢が使えない初めての1日

一夜明けて、普通にプライベートの用事があり仕事を休んでいた筆者は、隙間の時間を使ってとりあえず関係各所(主にTRPG勢、オフ会で会ったことがある面々、同人仲間など)に連絡した。
本来永久凍結であれば新規のアカウントは取得できない(同一IP・同一連絡先だと悪質なユーザーがカムバックしたということでそちらもBAN対象となるらしい)のだが、もともとTwitter廃人だったのが奏功し、所持していた複数のアカウントのうちほとんど使用していなかった三次元の俳優や、フィギュアスケート選手をチェックするために開設していたアカウントを開放。臨時的な連絡先とする。
そのほかに以前からフォロワーの数名が始めており、気になっていたBONDEEのアカウントを取得。

望月、メタバースへ進出。かわいい。

ちなみに、くるっぷはサーバーが落ちており再読み込みすることすら申し訳なくなるような状態だった。昨晩のうちにやっておいてよかった。

さて、そうこうしているうちに昨晩寝付けなかったことと、急な本垢永久凍結(と、ほかのサブ垢も芋づるで凍結されるかもしれない不安)で、夕方あたりからめちゃくちゃ落ち込んでくる。
昨晩までは「なんやTwitter使えんくても死なんやん!ガハハ!」とか言っていたのだが、これがいかに凍結にびっくりして分泌されたアドレナリンの見せていた幻だったかを痛感した。
やっぱり日常のため息やらしょうもない雑談を誰かに聞き流してもらえる環境が「常にある生活」を11年間やっていると、これが突然なくなるというのは半端なくきつい。
体調の関係で服薬状況が変わったのも相まって、躁状態と抑うつが早いスパンで回ってくるのに体力が持っていかれる。なまじ予期不安のような想像にとらわれることが多いため、完全にドツボといった有様であった。

用事を終えて帰宅する頃にはすっかりやられきってしまっていた。
泣きべそをかきながらなんとか生活をこなし、夜からの卓に向けてどうにか元気を取り戻そうとしていた。

4)凍結解除は突然に

そうこうしているうちに、だんだんと情報が集まってくる。
急な永久凍結として考えられる理由として、先ほど触れた「マシュマロの募集ツイート」が挙げられ始めたあたりでTwitterのSE陣も動いたのか、2月3日のCoCのセッション中に一緒に凍結されていたマシュマロ公式アカウントが「凍結が解除された」という旨のツイートをしていた。

その一報を確認するやいなや、我々凍結を食らったツイ廃も一斉にログイン。
「Twitterにようこそ」というメッセージとともに、Twitterのチュートリアルが開始されたのを見てスペースシャトルの打ち上げに成功したNASAの人たちのような有様になる我々。本当によかった。Twitterは酸素。

チュートリアルのようす

5)むすびに

かくして快適なツイッターライフが戻ってきた。
凍結解除後はそして輝くウルトラ躁(灰…)になってしまったため、今回の凍結騒動はめちゃくちゃ持病に対して悪い影響があったと思う。勘弁してほしい。今は燃え尽きて灰になっています(灰…)。

しかし凍結解除にかかる声明やメールによるアナウンスはいまだにないので、そのあたりが来るようになれば完璧かなという気がするが、今回はおそらくスパム排除の流れから発生した完全なる事故だろうし、Twitterの中の人もてんやわんやしているだろうと思われる、ので、そこはいいかなとも思う。

にしても今回、Twitterの日本ユーザーのサービス利用法がかなりガラパゴス化しており、US側の想定を常に超えているということが(通説として)わかったのが面白かったかもしれない。
CEOがイーロン・マスクになり、マスク自身も日本を意識しているということは言っていたものの、日本人ユーザーの実際のところの調査や聞き取りがやはり不十分というか、よくわかっていなかったのだろう。ていうか普通わからんて。
そこにスパム・botアカウント一掃の動きが加わり、まるで家に出たゴキブリを抹殺するために殺虫燻煙剤を焚いたら近隣住民の金魚やハムスターやインコまで殺してしまったような事態になったのかもしれない。

こういう状態はあまり健全ではないのだが、人生の半分以上をツイ廃として過ごし、Twitterが人生になってしまっている現在、どう考えてもTwitter自体の屋台骨が揺らいでいることが明らかになっている以上は、なんらかの代替となる手段を考えねばならないな……と本気で思う事案だった。

現状、個人サイトの作成と代替SNSの準備を進めようと考えているところなので、その辺りは仕事や私生活との折り合いをつけながらうまくやっていこうと思っている。

いずれにしても、日頃からお世話になっているフォロワーにはご心配とご迷惑をおかけして申し訳なかった。無事復帰できたので、これからは今まで以上に楽しくやっていこうと思う。


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