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【詩】春夏秋冬

人の中間をした空っぽが
したり顔で仲間を探してる
せっせせっせと閉じ込めて
くるくる回して眺めてる
アブノーマルな綴り葉に
二重丸で道連れに

深呼吸して吐き出した
息なんぞに言葉はのらず

のらりくらりと求めた満月
コーティングされて見えやしない

外気温0℃の表示が足首握り
それでも散らばる昨日を蹴り揃えて
歩く道はパールの北斗七星

デジタル確め忘れても
敷き詰められた六角形の上
繋がる六角形は
もはや面だった

五感の先
空心に耐えられない食いしん坊

白と黒を自在に使い分ける
新しく手に入れた誰かの手
獣の匂いが染みていく

使わない水掻きが痛むなら
金槌で丁寧に押し潰そう

人を好きになるほど嫌いになって
僕はなんて我が儘だ

削られた壁が
犬や猫の真似をして
手を繋ぐシルエットすら
残酷な物語

歌を聴きたいと思っていても
いつもアーモンドチョコ一粒に戻って
また同じ繰り返し

突風が吹いて
花なきツツジの頬を
順番にひっぱたいて
美しいということを教えてくれた

繰り返す春夏秋冬
人の死ぬも生きるも春夏秋冬

染まるは春
あのピンクに会うは春

僕ならもう用意周到


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