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会えない、ならば

さて、今回は会えない残念さを楽しみに転換する試み。

一度包丁の使い方をちょっと教えた時の姪っ子の短時間での成長ぶりに感動し、今度はお菓子作りを教えたいという欲望が湧いて来たものの、2020年4月27日現在の日本において、その望みはあまりにも欲が深いので断念。

であれば、一緒に作れないまでも、何とか楽しく味と作り方を伝授する事で、一緒に作れなかった残念さを払拭する狙いと、流行りのオンライン通話ではなく、何か形に残るもの、何か子供達が後で振り返った時に、あの頃実はCOVID-19蔓延という大変な状況にいたにも関わらずこんな楽しい事もあったんだっけなという思い出を残したいとの狙いの両者を満足させるべく、レシピ紙芝居みたいなもんを作ろうと思い立つ。

さらにギガディランのアイデアで、自宅待機で退屈気味な子供達にちょっとした遊びを楽しんでもらうべく、作ったお菓子とそのレシピ紙芝居を庭の何処かに隠した上でそれらを探してもらうというゲーム性を付加して、散歩の道中に庭に寄ってもらって、見つけたら接触はせずにそのまま持って帰ってもらうという事にした。下の写真は庭の緑の中にビニールに入れられて隠されたお菓子とレシピ紙芝居です。

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私、トキロックや文中の「ギガディラン」が何者かについて気になる向きはプロフィールをご一読下さると幸いです。
https://note.com/bonjin_records/n/n25058a398838

対象は小学校低学年と保育園児。包丁の使い方を教えた際に、姉妹の間でお手伝いタスクの取り合いのような状況が見受けられたので、協力して一つのものを作り上げる楽しさを感じて欲しいという願いを込めて流れを考えた。

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最初は単に材料と作り方をざっくり描けば良いと思っていたが、子供達になるべくパパとママに頼らずサプライズ的に自力で作って驚いてもらう楽しさを伝えたいと思ったら道具から説明がいるかなぁ、となった。

文中の「はじめてだから、こんかいはトキさんがおてつだいしたよ」というのは、あらかじめクッキングシートを敷いたケーキの型を一緒に持ち帰ってもらったのでその事を指している。

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材料は最初はネットで見つけたいつも自分が作っているレシピ通りに計りを使って計量するg(グラム)表示を考えていたが、姪っ子の家に計りがあるのかもはっきりせず、また計りを使うとなると計るときの風袋の説明などが複雑になり過ぎると考えて、全部大さじに換算しようと決意。

また、材料に拘る姿勢を身につけて欲しいという願いと、何それ⁉️でいちいちつまづいて欲しくないという願いの折衷案で、「こむぎこ(こめこなど)」という逆にわかりづらいかもしれない表現になってしまう😅また、「エクストラバージンオリーブオイル」は長いし子供にはわかりづらいかもしれないと思いそこはオリーブオイルにするなど葛藤が残る。(注1)

ちなみに計量についてママではなくパパに教えてもらうよう誘導したのは、単にケーキとレシピを渡す日にママ不在の前提だったからで他意はありません。

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■注1
エクストラバージンオリーブオイルは加熱料理でも良いようです。
出典:https://crea.bunshun.jp/articles/-/9390

作るのが難しい、めんどくさいと思って欲しくないので製作工程はどうしても一枚にまとめたかったため、本当は説明したい部分などをかなり大胆に割愛し、その次のページで補足に紙面を割く事にした。

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ちなみに、割愛した説明の一つとして、リンゴのいちょう切り。これを動画じゃなくて図解で説明しようとすると結構難しい。この製作過程の最初のラフがこれ。

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この図でりんごのいちょう切りわかるかなぁとギガディランに聞くと、「いや、わかんないでしょ。てか、やり過ぎ。こりゃヤベーやつじゃ。全部説明しきろうと思わないで、余白を残してあげないと」と言われ、確かに冷静に見るとレシピ紙芝居の様相とは趣きが変わって相当迷走してる気がしたので結構時間かかってた部分だったけどボツに。

さて、割愛した製作工程の各種備考を「私との約束」として守ってもらおうかと次のページを展開した。トキさんとの約束を守ってもらえるほどの信頼関係を姪っ子達との間で築けているかについてはいささか心許ないが、念は込めてみた。ちなみに、前に包丁さばきを教えた時に、指を丸める件については口を酸っぱくして説明してあるが、もう一度リマインド。

後は、作業分担で無駄に揉めてしまわないように役割を指名してしまった。ちょっとやり過ぎ感もないでもなかったが、まぁ包丁に関してはお姉ちゃんにしか直接教えていないので特にリスクの高いところで私の立場としてはそうせざるを得なかった。また、一つ大事な役割をお姉ちゃんが担当する中で、他の楽しそうな作業はお姉ちゃんが監督しながらもやりたがったら妹に譲ってやってほしいという願いも込めた。

りんごのいちょう切りについては説明を断念したのは前述の通りなので、両親に教わる選択肢の他にインターネットで自分で調べてみるというやり方を提案。今時小学校低学年でもそんな事は言われなくても当然なのかもしれないけど子供がいないのでそこは感覚がわからないので一応入れといた感じ。

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最後に、紙芝居的なラストをレシピを実行した時のイメージにて締めくくる。本当は一緒にお菓子作りをしたかったけれど、今はそれが出来なくても想像の中ではトキさんと一緒にパティシエになってパパとママにおいしいお菓子を作ってあげられるよ。二人ならきっと仲良く力を合わせてやれるよね。。。と一人胸熱になってたらギガディランが一言、「トキロックもそこんちの子供みたいになってるね」。確かに、小学校低学年と保育園児よりも年下に見えなくもない、真ん中のワタクシ。

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これらのカードを、姪っ子達がもっと小さい頃にカレンダーの裏に手形をペタペタつけたものが残っていたのでそれを利用して自作した封筒に入れると、なんかアートでいい感じに❣️

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そして、ホールであげたかったのでいつもとちょっと違うレシピで作って味見もせずに引き渡してしまったガトー・インビジブルがこれ。

レシピ中の「こむぎこ(こめこなど)」と書いてた所は全粒粉の小麦粉、「さとう(オリゴなど)はてんさいオリゴ、「オリーブオイル」はエキストラバージン、ぎゅうにゅう(とうにゅう)は豆乳、そしてシナモンは入れないで焼きました。

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子供達もおかわりして美味しかったと言っていたらしいので、甘さ控えめレシピではありますがこの投稿をご覧になった皆さまにも作って頂いても大丈夫と思います🙆‍♀️私もまた明日作って自分でも食べてみようと思います。

ちなみに後で姪っ子達のお母さんにえらい感謝してもらったけれど、実際には紙芝居を勝手に熱入れて描いた私が多分一番楽しく、お菓子を隠してそれを探す姪っ子達を家の中からこっそり観察してビデオ回したりして超盛り上がったギガディランと私も恐らく子供達より楽しく、中身を開けて喜ぶ子供達の写真や動画を送ってもらってそれを見て喜びを反芻してる私たちはやっぱり物凄く楽しく、こちらの方が感謝に絶えない感じで今日はまた一段と楽しいSTAY HOMEでした。

TR

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