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人気テレビ番組「パウ・パトロール」から考える理想的なチーム

息子があまりにもハマりすぎて、ずっと一緒に視聴しているテレビ番組がある。大人気テレビ番組「パウ・パトロール」だ。

町のトラブルをパウっと解決するプロフェッショナル、
我々社会人がこの「パウ・パトロール」から学ぶことが多いのではないだろう?

視聴し続けて感じたことは、彼らはまさしく「理想的なチーム」だ。
私なりの見解を書いてみよう。

パウ・パトロールとは


「パウ・パトロール」は、6匹の子犬たちからなるチーム「パウ・パトロール」が、主に彼らの住む町で起こった街で起こったさまざまなトラブルに立ち向かう3DCGアニメだ。

主なキャラクターは下記の通りだ。
※紹介は公式サイトより

  • ケント RYDER
    ダッシュバギーをのりこなす、パウ・パトロールのリーダー。
    街のみんなのトラブルにすぐにかけつけ、パウ・パトロールといっしょに解決する10歳の男の子。

  • チェイス CHASE
    ポリスカーをのりこなす、ジャーマンシェパードのしっかり者。
    まじめな性格で、きっちり任務をやりとげる。
    においをかぎわけたり、さきまわりして誘導できる。

  • マーシャル MARSHALL
    ファイヤートラックをのりこなす、ダルメシアンのムードメーカー。
    はりきりすぎて失敗することもあるけれど、高いところや火にもおもいきってたちむかう。

  • スカイ SKY
    フライングヘリをのりこなす、コッカースパニエルのミックスでおませでかしこい。スタイリッシュで、元気いっぱいに大空をとびまわる。

  • ラブル RUBBLE
    パワーブルドーザーをのりこなす、関西弁のブルドッグでユーモアのセンスにあふれている。
    工事作業が得意なはたらきもので、泥まみれになったからだを綺麗にするお風呂と音楽が大好き。

  • ロッキー ROCKY
    クリーンクルーザーをのりこなす、アイディアいっぱいミックスのがんばりやさん。
    いろいろなひらめきで、トラブルを解決するためのアイテムをリサイクルでつくりだす。

  • ズーマ ZUMA
    ホバークラフトをのりこなす、およぎが得意なラブラドールで
    チームの最年少。前むきで、いつもたのしく任務に挑戦!
    水のことならなんでもお任かせ。

私なりに言い換えて表現すると
プロジェクト・マネージャーであるケントとそれぞれの個性を活かし、
トラブルを解決するスペシャリストたちで構成されるパウ・パトロールのストーリーだ。

個性を活かしてトラブルを解決することは他のテレビアニメやストーリーと差分ない。

なぜこの番組は視聴者を魅了するのか?


15分という短い時間で彼らの活躍を鮮明に表し、視聴者を引き付ける要素は一体何だろうか?
キャラクターデザイン然り、乗り物のカッコよさ、ギミック、登場シーンのカッコよさ、覚えやすいキャッチコビー、挙げたらキリがない。

とにかくクリティカルな刺さるポイントをトコトンおさえているのだ。
それに加えて後述するような要素がある。

順番に見ていこう。

ちなみに魅了されている子どもたちの親にとっては、
CMで流れる「タカラトミー」の玩具の紹介は恐怖の時間でしかない。
理由が気になる方はAmazonで「パウ・パトロール 玩具」で検索してみよう。

著者の小言

優しい世界観

某有名機関車アニメ Tと比較してみよう。
そこには登場人物のエゴや深層心理にある事な思惑も見え隠れする。
同じ働く仲間同士でも生産性のない小競り合いも生まれる。

あまつさえ「霊の情報を信じさせる」このような動機から平気で夜中に仲間を真っ暗な道に連れ出し、落とし穴に入れ、大事件を起こすシーンもある。
アニメの世界だが、現実であれば極めて悪質な犯行だ。

それに対し、せいぜい「パウ・パトロール」は
「お菓子をたくさん食べたいからモノを盗んだ」くらいの動機で
邪悪な要素が限りなく薄い。

圧倒的ポジティブ

そして他にも感じる良さは、トラブルがありつつも「ポジティブ」な発言であふれている。とにかく前向きだ。

チームワークの実態、これは泥臭く、実際は辛いものだったりする。
仲たがいをしたり、合わないやつもいる。
トラブルメーカーには愚痴をこぼしたくなり、クライアントの無茶な要望はごめんだ。

しかし、「パウ・パトロール」はそんな要素は一切ない。
前向きに物事をとらえ、課題に対し、論理的な解決策を迅速に導き出し、物事を解決に導いていく。

失敗に寛容

ドジっ子キャラである「マーシャル(著者はこのキャラが一番好きだ)」は登場シーンで必ずトラブルを起こす。それも毎回だ。必ず上手くいかない。

しかしながら当事者であるマーシャルは笑って済ます。
仲間もそれを受け入れ、みんなで笑う。

全力で体当たりされて痛い思いをしようが関係ないのだ。
失敗を許容し、責めない。

ここにビジネスパーソンが見習うべき要素が詰まっている。
毎回失敗する仲間に私たちは何を思うだろうか。
怒りを感じてしまわないだろうか。

今までの行いを本気で反省したい、そんな思いも感じてしまうシーンである。

無茶な要望もパウっと解決

彼らのクライアントは大体決まっている。常連はグッドウェイ市長だ。
チカレッタというニワトリが近くにいないと、実力が発揮できないという不思議な方である。

一体何故市長になれたのか不思議でならない。
良いことを自信満々にいうこともあるが基本は「パウ・パトロール」に丸投げだ。
チカレッタはスグにどっかにいく。ニワトリであるし、致し方ない。

しかし市長はパニックを起こし、自分で救出するということは考えずパウ・パトロールを呼びだすのである。

パウ・パトロールは、なんども呼び出されて不快に感じることもないのだろうか?

PMであるケントは笑顔で要望を受け入れ、クライアントの少ない情報から的確に課題を把握し、パウ・パトロールのメンバーをアサインする。
状況を的確なスライドに起こし、メンバーに共有する。

呼びだした時には、必ず「みんな来てくれてありがとう」と感謝を伝える。

仮にメンバーが難しい状況に陥っても笑顔を絶やさず、達成できる方針を示す。または適切なメンバーに助けを求める。

このリーダーシップは筆舌に尽くしがたい。

パウフェクトに問題を解決する源がここからも感じられる。

驚異的なSLA

彼らの出動時間は24・365の体制で、このご時世に必ずしも賞賛される内容ではない。
ひどい時には深夜に呼び出されることもある。

そんな彼らでも決して文句など一言も言わない。
笑顔で全力でトラブルを解決する。

仲間やクライアントの愚痴など全く言わない。
EQが抜群に高いのだ。

EQの高さはチームワークを大きく向上させる。
短い時間で彼らがトラブルを解決できる理由もまさしくそれだ。

ここでTwitterで見かけた素晴らしい演説を紹介しよう。

AIの破壊的イノベーションがきて、生産性が爆発的に向上することが見込まれることからもここから学ぶことはとても大きい。

彼らを見習い、自分のBehaviorを見直してみよう。
もしかしたら自分が相対する課題もパウフェクトに解決できるかもしれない。

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