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久々に日本のドラマを見る

Tverで『化石の微笑み』というドラマを視聴した。2015年にテレビ朝日新人シナリオ大賞を受賞した脚本を映像化したもので、それだけになかなか良く出来ていた。
認知症の世話をしている高校生の幸子と、小学生の時のいじめが原因で潔癖症になった和哉の心の交流を描いている。和哉は過去のトラウマから他人の手を触れることを拒否していたが、ラストで腕相撲をすることで、彼がトラウマを克服したのが明示されている。

よく「海外ドラマの方が面白い」と言われるが英語圏と日本語圏を比較すると、内面の描写は日本語圏の方が表現が優れているのではないかと思う。日本人の私から見れば、英語圏は喜怒哀楽の表現が激しすぎるので閉口する。あの人らは気に入らないことがあると、すぐ怒鳴ったり壁をバンバン叩いたり、物を投げつけたりガシャーンと壊すから「おまいら、もちつけ(AA略」と言いたくなるのだ。

©Revolutionary Road

↑(何故わざわざお金を払って、映画館で夫婦喧嘩を見ないといけないんだ…)と映画が終わるまでの間、辛かった苦い思い出。

日本人もさ、何でも海外のものは素晴らしい、と有難がるのじゃなく、自分達が出来ていることは「出来ている」と外に向けてちゃんと言った方が良いと思うんだよね。学ぶべきところは謙虚になって然りだが、他山の石とするところまで受け入れる必要は全く無い。自分達の文化の強みは何かを考え、それを取り出して表現する。そうして初めて「日本文化はやっぱさー特殊でさー外国人には理解してもらえないんだよー俺達だけで楽しもうぜ~」という内弁慶気質、日本あるあるの内輪ウケから脱却出来るのではないか。
私はこれからも勉強を続けていく。


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