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お母さんとの不思議な話 

そのころ 
平日朝7時には家を出て、帰宅は9時頃
ストレスで睡眠障害
行き帰りの電車で爆睡

土日は心も体も疲れて何もする気が起きず
お掃除もせず
窓も閉め切りで
誰にも会わず

冷蔵庫には納豆とヨーグルト
ランチに外食して栄養を補給
・・・そんな暮らしをしていました

でも、こだわりがあって
それはー
「お布団は太陽の下に干す!」

秋も終わりに近づき、冬はもうそこまで
「冬布団 干さなきゃ」

そう思いながらも、平日は干せないな〜
土日も太陽が出ていないと干せないよ〜
うだうだした日々
乾燥機じゃ嫌なんだもん

太陽の下で干せないまま
だんだん寒くなってきました

ある夜、まだ薄手の布団で寝ていると
夜、寒さで目が覚めました

「あ〜やっぱり寒くなった、早くお布団干さなきゃ。
 でも、今日はこれにくるまって・・・」と

また眠ろうとして目を瞑っていました。

すると

誰かが羽毛布団を寝ている私にかけてくれました
急に体が温かくなりました

「あ〜あったかい」

そう言って目を開けると
お母さんが立っていました

「あ〜お母さん お布団かけてくれたの〜!?
 ありがとう〜」


その時 目が覚めました。


何だか涙が出ました

お母さんが亡くなって3年目の晩秋でした。


「心配かけてごめんね。
 今夜から羽毛布団で寝るよ」


今でも
お布団は太陽の下で干します


素晴らしい世界をたくさん見たい。たくさん感動したい。知らない世界を知りたい。幸せは循環させたい。ありがとうございます。