見出し画像

書き込める冊子のこと。

こんにちは。
今日は以前作った冊子の事を
書こうと思います。

港区の助成金事業として
大学生が編集した
現代アートを考える冊子を作りたい
というお話を学芸員の方から
ご相談頂きました。

ざっくりいうと、学生が原稿を書くので
それを冊子としてまとめて、という仕事です。

プロジェクトの学生さんは皆、女の子。
打ち合わせの時に聞けたのは

  1. これを使って友達ともっと現代アートについて話したい

  2. 読んで終わりはいや、捨てたくないものにしたい


この2つが、今の彼女たちにとって
大切な事なんだなと感じました。


この冊子でできることはなんだろう?


学芸員の方とぐるぐる考え、話し合い
次の2つの事を着地点として
制作に入りました。

  1. 感じたこと・見つけた情報を書き込める

  2. 自分のモノだと愛着が持てるもの



こんな仕上がりになりました。

書き込む余地のあるレイアウト
書き込みやすさを考えて
紙は少しざらっとした質感のある
ソリストホワイトに。

学生同士の対談パートは
読んでる側も一緒に考えてゆけるよう
書体、あしらいは、軽さのあるかたち。

ところどころに
内省に向けた問いかけを置きました。

アートの各専門家の原稿が
読み物として差し込んであります。

扉はスケジュール帳みたいなレイアウト
導入として、この冊子は文字が書き込めるんだ
ということがわかります。
それから、名前を書くと
自分のものだ、と感じやすい気がしています。


書き込みやすいよう、うるさくないよう、
色数は減らして
2版で作ったように見せていますが
金額的に圧倒的に安かったので
データ上は4色を掛け合わせです。


ステッカーが貼れる無地の表紙

ブンペルホワイトという白すぎない
コートなしの紙。
表紙に貼れるステッカー。
みんな好みが違うのでいろんなかたちです。
これも、自分のものだ
と、感じる作業になるかなと。



ステッカーは貼っても貼らなくても、
たくさん貼ってもいいですが
“貼れる” =カスタマイズできる
という事を伝えたかったです。

色とりどりのスピン(紐しおり)も
取り付けたかったのですが。
(好きな色を、自分で選んでもらえるように)
金額的な理由から
ステッカーかスピンどちらかを
選んでもらいステッカーになりました。


現代アートを語り合いたいという
彼女たちの対話の糸口として
使えてもらえていたらうれしいです。


告知ハガキも一緒に作りました。
こちらはピカピカのミラーコート紙に印刷。
ハロー!!!!!!
(ピカッ)



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?