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ジャムと私

果物を炊くのが好きです。
旬のハリのある瑞々しい果皮を剥いて
果肉を搾り、皮の苦味を茹でて抜き
グラニュー糖と一緒に強火で一気に炊き上げる感じ。
アクをすくい取りツヤが出て少しの粘り気が出てきたら炊き上がり。

キラキラとキレイなゼリーみたいなジャム。
その時の気分でコアントローやキルシュを少し足して香りを変える感じが好きです。

柑橘やベリーは果物自体にペクチンが豊富に含まれているので砂糖を合わせて煮詰めればジャムになります。

キウイやパイナップルはタンパク質を分解する酵素が含まれていてとろみが付きにくいのでペクチンの豊富なリンゴと一緒に炊くとジャムになります。

桃やマスカットなど、火を強く入れたくない果物は
リンゴの皮と芯をコトコト煮詰めてペクチンを取り出し、一緒に一気に炊き上げます。

20代はじめ頃に実家の果物屋の加工品を作る
仕事をしていました。
ゼリーやジャムやカフェのメニューを作り
提案する仕事。

大量の果物を目の前に皮を剥き瓶を消毒し、
糖度計を睨みながら甘さと味を糖度計を使って
最適度を出す日々。

私のベースはあの頃の延長線上にあるなぁと
日々パンを焼きながらよく思い出します。

パンの発酵に魅せられてパン屋になったのも
実家の果物を使ってブログで何か発信しようと、
リンゴやレモンから酵母をおこして
ブログに載せ始めたのがきっかけでした。

もし実家が魚屋だったら今頃何をしてただろうか
もし実家が肉屋だったら今頃何をしてただろうか
そんなことをよく思う。

きっと商売はしていたな。

戦後にコロッケを作って売っていたおじいちゃんが商売の起点。

おじいちゃんのコロッケは私のソウルフードなので
いつかはコロッケ屋になりたいとも思う。

あぁ、noteって何をどうやって書いていけば良いんだろうか。

限りなく思い出話になっていきそうですが。

今、私がパン屋になったきっかけや、
お店で作っている商品や、スタッフとのこと、
インスタグラムで伝えきれない思いや出来事を
日記のように
書き記していこうと思います。
そんなんで良いのか。

bonbon店主


#bonbonbread

#baker

#パン屋

#ジャム



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