３０代母の将来の夢

８年勤めた会社を辞めて今年で４年になる。転勤先のごちゃごちゃした人間関係に嫌気が差して退職したのだが、辞めたいと思ったことはそれまでに何度もあった。

職種は今は伏せておくが、お客さまと直に関わる仕事（外勤）だった。専門職で覚えることが多く大変だったが、行く先々でお客さまと他愛もない話をするのが楽しくて、なんだかんだで８年続いた。そのうち経営方針やら転勤やらで業務の内容もガラリと変わり、接客の機会もなくなった。それからあっという間に気持ちは「辞めたい」方向に向いていく。言い方は悪いが、なんだかつまらなくなってしまったのだ。

今は子供もいるので、外に出れば話しかけてくれる方も多いが、当時の接客業で培ったノウハウを活かし、初対面でも臆せず話をすることができる。そんな自分は、ただ単に人と関わることが好きなんだろうなあと、しみじみ思う。

ちなみに夫とはその職場で出会い、現在もそこで働いているので、いまだに「○○さん辞めたよ」とか「○○さん結婚したよ」とか「○○さんち２人目だって」とかをいちいち報告してくる。あのさ、もう会社の話は聞きたくないんだよ。だってさ、そこの人間関係のストレスで辞めているんだから。

夫は気にしない性格なのか、デリカシーがないのか・・・ともあれいい報告もあったりするから同じ会社で良かったと思えることもある。本当にたまにだが。そして時々自分から「○○さん元気？」などと聞いてしまってもいる。共通の知り合いがいることは喜ばしいことであるが、「やってしまった」と、その都度自己嫌悪に陥る。

私もそろそろ新しい人間関係を築くべき時がきたのかもしれない。

今度は自分の好きな仕事を絶対にするつもりだ。

以前の仕事は苦手な分野で、そこから得意な方だった「お客様対応」の部分を取られてしまったからどうしてもその先がやっていけなくなった。好きな分野だったらまだ仕事を続けられていたかもしれない。

やってみたいことは山ほどある。本屋の店員、花屋さん、パン屋さん・・・

挙げてみたら子供の将来の夢のようなラインナップになっていて笑いそうだ。

そして気がついた。

これら全部接客業じゃないか。