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2歳児の記憶力。

ある通販カタログを眺めていたら、そこの1ページに載っていたギターの写真を息子が指差して、それが「ヴァイオリン」だと教えてくれた。

まずヴァイオリンではなくギターなのだが、それは今はまだいい。

そんなことより、はて。ヴァイオリンとは?いつ、誰が教えた?

心当たりがないことを急に言うもんだから、なんだか少し怖くなって、色々な想像をする。

例えば、夫の不倫相手がバイオリン奏者で、親子で演奏会を見に行ったからヴァイオリンを知っているのか、とか。(変な不倫漫画の見すぎです...)

そんな訳ないだろうとすぐに冷静になり、ここ最近の記憶を辿るがなかなか思い出せず、思い出すまで少し気味の悪い時間を過ごした。

ヴァイオリン、ヴァイオリン、ヴァイオリン...

最近見たトーマスでもアンパンマンでもディズニー映画にも確かヴァイオリンは出てきていない。

ヴァイオリン、ヴァイオリン、ヴァイオリン...

おっ、もしかしてあれか?

最近買った幼児雑誌「めばえ」についてきたDVDに収録されている「コロコロアニマル」で英単語を紹介していたが、今回は確かアンブレラのUから始まって、Vはヴァルチャーだった気がする...!そのもうひとつのVがヴァイオリンだった気がする...!!!

慌てていたので頭の中はこんな感じで、ちょっと自分でも何を言ってるか分からないが、急いでDVDをプレイヤーに入れてみた。

息子の好きなDVDを少しでも見せてしまえばもう最後。そこのVが何だったか確認したいだけなのに、他にもプラレールやらトーマスやらも収録されているので全部見なくてはならない。

息子が他に目移りする前にコロコロアニマルを選択。

テレビの声:「アンブレラ!」(心の声:うんうん...)

テレビの声:「ヴァルチャー!」(心の声:うんうんうん...)

テレビの声:「ヴァイオリン!」(心の声:やった!!)

私のモヤモヤは無事に晴れた。ほっとした。もう好きなだけプラレールもトーマスも見ておくれ。何ならパウパトロールも見てもいいぞ。

***

前置きがだいぶ長くなったが、2歳4か月になった息子は、ここのところテレビの言葉を真似して発しているし、歌も一生懸命合わせて歌っている。

私が少し前に何気なく教えた言葉も、その時は真似したとしてもハッキリ言えなかったので、それきり教えてはいなかったが、本人は覚えているのか今になって急にその言葉を言ったりするからびっくりする。そして前よりハッキリ言えているから余計にびっくりする。

さらに私自身が結構な話好きなので、息子にも飼い猫にも赤ちゃん言葉や猫語を使わず標準語で話かけてきた。その効果なのか、今までは完全に一方的だったが、最近は息子と会話ができそうになっている。それでもまだまだこちらも分からないことを言ったりするので、分かってもらえない息子は半べそをかき、「もーいい!」と言って布団に突っ伏して拗ねたりもするのだが...そしてそれがご飯どきだったりすると、それ以降ご飯を食べてくれなくなったり...とほほ。

言葉の意味を理解してちゃんと使えるようになり、育児がだいぶ楽になってきて嬉しい反面、また新たな悩みも。

それは私の言葉づかいが、それほどよろしくない、ということ。

子供に使って欲しくない言葉も、日頃の行いを振り返ってみればちらほら混ざっている。

「もういい」というのも私がよく言っているから言うようになったんだろうし、(こちらは決して拗ねて使っているわけではありません...「ジュースはもう飲まない?もういい?」みたいに使っている非常に便利な言葉です。)

また、2日ほど前から「どこ行った?」と言うのを、なぜか高速で言うのにハマっていて、おもちゃが見つからなくては「どこ行った?」と言い、使い方も合っているので、まあ恐ろしい。(この言葉も、さっきまで撫でていた猫が急にいなくなった時に私がよく言う言葉。)

あぁ。吸収が半端じゃない。

でも、これもある意味チャンスだと思い、昨日、幼児用の小さい図鑑を早速購入した。

色々覚えさせて、育児をもっと楽しく&楽にしていこう。

それと同時進行で、私はお上品な言葉遣いを心掛けよう。




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