2023/6/10 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週の米国経済指標、OPECプラス協調減産、ISM非製造業景況感指数、について簡単にまとめてみました。
① OPECプラス協調減産延長 6/5
⭕ 1バレル70ドルを割り込むと協調減産が視野に入ります。
⭕ 現在、中国製造業、米国製造業は低調な為、原油減産をしなければ大きく値崩れする恐れはあります。
確かに、市場の混乱を防ぐ為と安定した供給網保全の為には、産出量の調整は必要と言えます。6/10現在WTIは1バレル70.35$
② 5月 ISM非製造業景況感指数 6/5
✅ 結果 50.3 前回 51.9 先月比-1.7
利上げバイアス ⤵
⭕ サービス業が総合指数で低下、仕入れ価格も59.6→56.2とディスインフレが緩やかに進んで、インフレ退治に向け、FRBにとっては前向きな判断材料となりました。
⭕ その中でも、宿泊・飲食サービスセクターは依然として景況感は高いようです。
回答者の声
③ 重要経済指標のおさらい
⏺️ 4月 消費者物価指数 CPI 5/10
インフレ率(前年比)
総合 結果+4.9% 予想+5.0% (先月+5.0%)
コア 結果+5.5% 予想+5.5% (先月+5.6%)
★ 明確なインフレ鈍化が進み前年比5%を切る 利上げバイアス ⤵
⏺️ 4月 生産者物価指数 PPI 5/11
生産者物価指数 (前年比)
総合 結果+2.3% 予想+2.4% (先月+2.7%)
コア 結果+3.2% 予想+3.3% (先月+3.4%)
★ 景気後退を織り込み 利上げバイアス ⤵
⏺️ 4月 小売売上高(前月比)5/16
総合 結果+0.4% 予想+0.8%
★ 消費は安定していることが浮き彫り 利上げバイアス ⤴
⏺️ 5月 米国総合PMI 5/23
結果 54.5 前回 53.4 先月比+1.1
★ 中小企業インフレ圧力が再燃。利上げバイアス ⤴⤴
⏺️ 米国GDP成長率 1-3月期改定値 5/25
結果 1.3% 前回 2.6% (前期比)
★ 未だプラス成長。利上げバイアス ⤴
⏺️ 4月 個人消費支出 PCE 5/26
● PCEデフレーター
結果 +4.4% 先月 +4.2%
● コアPCEデフレーター(食品とエネ除く)
結果 +4.7% 先月 +4.6%
★ 個人消費支出がリバウンド上昇! 利上げバイアス ⤴⤴
⏺️ 5月 ISM製造業景況感指数 6/1
結果 46.9 前回 47.1 先月比-0.2
★ 製造業は7か月連続50を切る 利上げバイアス ⤵
⏺️ 5月 米国雇用統計 6/2
● 非農業部門雇用者数 +339,000人(予想+195,000人)
● 失業率 3.7%(予想3.5%)
● 平均時給増減 +4.3%(予想+4.4%)前年同月比
★ 強弱のある結果 利上げバイアス ➡ (横ばい)
④ 利上げマップ 6/10
✅ 次回、6/14のFOMCは政策金利現状維持多数
⭕ 現状維持観測 (6/3 74.7% → 6/10 70.1%)
ISM非製造業(サービス業)景況感指数の低下により、ディスインフレが順調に進んでいると判断される。パウエル議長発言の面子もあり、一旦の政策金利据え置きが有力
⭕ しかし、7/26のFOMCで+0.25%以上の利上げ観測は「69.9%」今回は文字通り「一回休み」となりそう。
⑤ まとめ
⭕ 6/14開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利据え置き観測が70.1%。
⭕ 最終的には、FOMC直前6/13、米国5月消費者物価指数の結果がFRBにとって「思わしいもの」であれば利上げ一旦据え置きとなりそうです。
市場予想を上回った場合、追加利上げに備えたドル買い・円売りがやや強まる可能性がある。(6/10現在1$=139.414円)
7月の利上げ観測は大きく残されています。
(+0.25%以上の利上げ69.9%)
⭕ 6/5、OPECプラスにて協調減産は2024年まで延長となった。それでも6/10現在WTIは1バレル70.35$と70$ギリギリで、製造業の縮小により需要減は明らかになった。 ➡ 世界的景気縮小
⭕ 米国株式は3指数とも微増、S&P500、NASDAQは年初来高値付近で推移。6/13米国消費者物価指数、6/14連邦公開市場委員会(FOMC)直前、直後の値動きに注意。
🔅 今週の米国株主要3指数(前週比)
NYDOW 33,876 +0.34%
NASDAQ 13,259 +0.14%
S&P500 4,298 +0.39%
🔅 来週の米国経済指標
6/13 5月 消費者物価指数
6/14 連邦公開市場委員会(FOMC)
6/14 5月 生産者物価指数
6/15 5月 小売売上高
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