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2022/12/4 今週のまとめニュース④ W杯日本スペイン戦 中国各地での暴動 QRコード国際学会賞

① W杯日本スペイン戦

⭕ にわかどころか、あまりサッカーに詳しくない素人ですが、今回のW杯で一番感じた事は、格上相手でも得点が出来るチームであると感じました。
つまり、最後まで見ていて期待の持てる日本チームでしょう。

⭕ 1―1の後半6分、三笘選手がゴール左でラインギリギリからボールを折返し、田中選手が押込み日本が勝ち越しに成功した。ボールがラインを割っていたのではないかとの疑問。
 映像を見た人は「アウトじゃね?」と感じたんじゃないかと思います。テニスのルールであればアウトでしょうが、サッカーでは「接地面がラインを越えていても、ボール自体が空間上のラインにかかっていればインプレーとなる」とのです。

※上から見て、ボールとラインの間に芝生が無い為セーフ


② 中国各地での暴動

【広州=川上尚志】中国南部の広東省広州市の海珠区で29日に起きたとされる暴動の動画が30日、SNS(交流サイト)で拡散した。現場は新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)中とされる。
動画は複数投稿された。盾を持って隊列を組んで歩く警官に住民が物を投げたり、警官が催涙弾で鎮圧したりする様子が映されている。海珠区は新型コロナの感染者が多く、11月5日から大半の地域で封鎖が続き、14日には住民がバリケードを壊して外に出るなどの暴動が起きた。
広州市政府は30日、市内の複数地域で封鎖を解除した。海珠区の一部も含む。政府幹部は同日の記者会見で「条件に合致すれば速やかに封鎖を解除する。市民の不便を最小化するため最善を尽くす」と説明した。

日本経済新聞 2022年11月30日 21:03

⭕ 河南省鄭州市にある米アップルのスマートフォン巨大工場でも「自由を求める暴動」が起きたところで、現在の中国で不満や暴動がメディアに露出する事が珍しい事案であると感じました。中国での情報規制や言論弾圧は周知の通りで中国共産党によって対外的には無かった事にされてきました。

 暴動の原因は、明らかに現行の習近平国家主席への不満の爆発であり、暴動が抑えきれなくなり、中国人民軍が出動、「1989年の天安門事件のような事になるのではないか」と多くの知識人が危惧をしているようです。
 暴動と鎮圧の繰り返しが長い中国の歴史ではあります。


③ QRコード開発で国際学会賞

デンソーは2日、QRコードの開発や普及により、米国電気電子学会(IEEE)が選ぶ2023年の「IEEEコーポレートイノベーション賞」を受賞したと発表した。同賞は1985年に創設され、電気・電子分野の発展に貢献した企業や団体に贈られる。2020年以降は米アップルや台湾積体電路製造(TSMC)が受賞している。日本企業としては6社目となる。
QRコードは1994年にデンソーの応用機器技術部門(現デンソーウェーブ)が開発した。従来のバーコードの約200倍の情報量が収納でき、高速で読み取ることができる。製造現場の在庫管理などに利用を開始し、特許を無償解放した。カメラ付き携帯電話の普及に伴い、キャッシュレス決済や電子チケットなど幅広く社会で利用されるようになった。
IEEEは世界160カ国以上40万人超の会員が所属する電気・電子分野の世界最大の国際学会で、技術の国際規格化などにも携わる。同賞は日本企業では2007年にトヨタ自動車がハイブリッド車の開発で受賞しているほか、ソニーやNTTドコモ、パナソニック、セイコーエプソンも受賞している

日本経済新聞 2022年12月2日 16:45

⭕ QRコードは元々は部品の在庫管理用コードとして開発されたとの事ですが、使用用途は広がり今では必要不可欠なツールとなりました。
大きく広がった理由を個人的知識でまとめてみました。
※QRコード®はデンソーウェーブ社の登録商標です

1、使用をフリーにした事
 今、考えると「特許申請をしたほうが儲かった」と考えてもおかしくありませんが、フリーで無かったらここまで普及する事はなかったと思われます。二次元バーコード自体は米国でも開発されていたようですが、良いものにも関わらず、普及をしなかった事を考えれば正解であったとの事でしょう。また、QRコードの名前を使用する際はデンソーウェーブ社の記載が必須となり、大きな宣伝効果を生んでいる事で収益につながっているわけです。
読み取りに付随する端末や機器への売り上げは相当なものでしょう。

2、ファインダパターンの開発
 3つの隅に模様を配置する事で360度どの角度からでも正確に読み取りが可能になった事が最大の開発であったと言われております。読み取り補正としてタイミングパターン(セルの大きさを測る)、アライメントパターン(歪み補正の為のセル、多少斜めでも読み取りが出来る)もQRコードを調べてみると興味深い配置要素です。

3、正確な読み取り
 皆さんはQRコードで読み取り違いを起こした経験など皆無だと思います。また、汚れや情報破れに強い事も知られております。

4、細長コードの開発「rMQRコード」
 細長く狭いスペースへの印字を可能としたコードを2022年5月に発表。
デンソーは元々はトヨタ自動車の下請けで成長した企業でしたが、トヨタに頼らない企業を目指し、日進月歩を続けているようです。

デンソーウェーブHPより

デンソーウェーブは、長方形型の新しいQRコード(注1)「rMQRコード(アール・エム・キューアールコード:長方形マイクロQRコード)」を開発しました。rMQRコードは、QRコードの特性である優れた読み取り速度とデータ容量を持ちながら、細長く狭いスペースへの印字を実現するもので、製造業をはじめとした幅広い業界において、情報や資源の効率的な管理・運用に貢献します。また、rMQRコードは国際規格(ISO)を取得しており、世界中のすべてのユーザーに自由に安心して使っていただけます。
(規格番号:ISO/IEC 23941:2022

デンソーウェーブ 2022.05.25


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