2023/2/19 今週の米国経済指標まとめ
★ 今週の米国の重要経済指標を簡単にまとめてみました。
① 1月 消費者物価指数 CPI 2/14
● インフレ率(前年比)
総合 結果+6.4% 予想+6.2%
コア 結果+5.6% 予想+5.5%
★ 市場予想より0.2%高く、FRBが期待していた程の成果は得られなかったとの事でした。また、指数対比では先月比+0.5%と上昇となり、利上げに対する警戒感が強まったとの意見が多いようです。
(1月指数 299.170 12月指数 296.797)
② 1月 小売売上高 2/15
● 小売売上高(前月比)
総合 結果+3.0% 予想+1.8% 先月-1.1%
★ 市場予想より+1.2%より大幅に上昇。こちらは低水準の失業率と賃金インフレの影響により「米国市民はまだ、消費を抑える必要性を感じていない」といったところでしょう。需要が衰えなければ、実質的に物価上昇圧力の大きな要因となるでしょう。
③ 1月 生産者物価指数 PPI 2/16
● 生産者物価指数 (前年対比)
総合 結果6.0% 予想5.4%
コア 結果5.4% 予想4.9%
★ こちらも市場予想+0.6%より大幅に高い指標となりました。生産者物価が高止まりしていれば、消費者への価格転嫁が今後も継続される事となり、インフレ率へ影響を与える事となりそうです。
④ 利上げマップ 2/19
★ 今週の経済指標の発表により、CMEFedWatch利上げマップに大きな変化が現れました。
● FFレートが「500-525」から「525-550」に引き上げられた。
● 年内の最終FFレートが一段階引き上がった。
⑤ まとめ
● 先週の雇用統計に続き、今週の重要指標発表を受け、需要は堅調で、米国経済、特に労働市場や個人消費は未だ堅調と証明された。
● インフレ退治をしたいFRB(米連邦準備制度理事会)にとっては、年末からの「順調なインフレ鈍化ムード」からやや意見変更となり、警戒を強めている。
● 今週、米国10年債利回りが一時3.923%まで上昇。(最終3.817%)
米国株式にとってはマイナス要因。
● 市場参加者の利上げ観測に影響が出て、暫くはドル高基調となり、結果、相対的にやや円安基調になると思われる。
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