見出し画像

✈️3:スペイン(前編)

2016年、短大1年生の春休み、英語の授業で同じ班だった友人とスペイン旅行に行った。
もともとカンボジアにボランティアに行こうと思っていたのだが、応募期間内での応募を忘れてしまい、それならと思い出作りにスペインに行くことを決めたのだった。

友人には半分ノリで誘ってみたが、興味を持ってくれて、すぐ予定を立てることになった。
親元から独り立ちして初めての海外旅行だった為、個人手配ではなくツアーに参加することにした。
参加したのは日本旅行が学生向けに行っている10日間スペイン周遊ツアー。
マドリードからトレド・セビリア・ミハス・グラナダ・バレンシア・バルセロナまでの順路だった。
10日間で15〜16万円だったと思う。

春休み期間を使って2月末から3月初めにかけて行ったのだが、卒業旅行で利用する大学生が多く、19歳だった私たちは一番最年少の参加者だった。


スペインに行こうと思ったきっかけだが、中学生の頃に国の擬人化漫画「ヘタリア」にハマり、スペインというキャラクターが推しになった。そしていつしかキャラクターだけでなく、スペインという国さえも推しになっていた。
念願のスペインだった。

日本からスペインまでのフライト時間は約15〜16時間。
当時日本からの直行便がまだなく、成田からは一度スイス・チューリッヒで乗り換えをしなくてはいけなかった(スイスエアを利用していたからかも?)
スイスでの乗り換え時間が45分しかなく、また、ターミナル内を電車で移動しないといけない為
ダッシュでの移動だったが、海外旅行慣れしていない私と友人は入国審査でもたついてしまい、遅れたのだった。
搭乗案内中、案内終了間近でも旅行者がこないと放送で名前を3回呼ばれると乗せてもらえなくなる、と事前に聞いていた為ダッシュしたが、間に合わず3回呼ばれてしまった😅

搭乗口についた頃にはCAが困った様に英語で何か言っていたが、早口でよく聞き取れず途方に暮れていた。しかし男性CAが空席を確保してくれたらしく「You are lucky!」と言ってダッシュで席まで案内された。
生理期間中だった私は気圧の変化と海外旅行への興奮からか頭痛が酷く、スペイン・マドリード到着からホテルへ着くまで吐き気と戦うことになった。

ホテルへ到着してすぐにトイレに駆け込み、その後友人と近くのスーパーで軽食を購入したが私は食べれずベッドで横になっていた。とんだ1日目だった。

2日目、寝たことで体調が良くなっていた。笑
ツアーバスでマドリード観光をしたのだが、マクドナルドとは思えないおしゃれなマックやスタバを見つつ、ソフィア王妃芸術センターへ。

ダリやピカソの作品が展示されていた。ここで初めてピカソのゲルニカを目の当たりにする。時間も限られている団体行動だったのでゆっくり見れず帰国してから写真を見返すこととなった思い出だ。壮大な絵や、絵に近づくほど見える細かな描きこみはピカソやダリの絵を見ているはずなのに妙に現実味がないような気がした。

芸術センターには地元幼稚園の子供達と先生が絵を鑑賞にきていた。
スペインの子供達は幼いうちからピカソやダリを見て芸術に慣れ親しんでいるのか😦と驚いたものだ。
美術館内にいたのは恐らく1時間もなかったがちゃっかりミュージアムショップで絵本を購入した。高校時代、スペイン語の授業を選択していたので勉強のために、と購入したが一度読んだきりで今では部屋のインテリアになってしまっている😅

ソフィア王妃芸術センターからスペイン広場へ。スペイン文学「ドン・キホーテ」の主人公ドン・キホーテとサンチョパンサの銅像が建っていた。感動は薄かったが記念に、と写真を撮っておいた。後から聞いたのだが、スペインには「スペイン広場」がたくさんあるということだ。一つだと思っていたので他の広場が気になった。

スペイン広場を出た後、友人と事前に申し込んでいたオプショナルツアーに参加した。古都・トレド観光だ。
トレドは1500年前から続く歴史ある街で、街全体が世界遺産に登録されている。教会が多く、景色が絵本のようでかわいい街、そんな印象だった。午前中観光したマドリードに比べてトレドは都会的ではないが街全体の雰囲気やこじんまりとしたところが好きだった。
お菓子屋さんの前を通ると、男性店員が試食を出してきた。かなりのイケメンで、イケメンとかわいいお菓子の組み合わせに感動してしまい、そのお店でお菓子を購入。後からそのお菓子がMADE IN SPAINではなくMADE IN FRANCEだと知る😭
(お土産用に買っていたのでスペイン旅行感が伝わりづらくなってしまった…)

イケメン店員のお菓子店以外にもかわいいお店が多く友人と何度も足を止めることになった。
スペインに来て初めて聖堂に入ったが、中世からある聖堂や教会は中の装飾が豪華だった。厳か。ずっと写真を撮っていた思い出だ。
聖堂の近くでパスポートと引き換えに音声ガイドを借りて聞いた。(確か英語だけだったと思う)

トレドは4時間程の滞在となったが大好きな街になった。よく「スペインに来たらトレドへ行け」と聞くがやっと意味がわかった。マドリードに行った際はぜひトレドに寄ってみてほしい。

オプショナルツアーが終わり、マドリードに戻った。夕方以降は自由行動だったが、どこに行ったら良いか分からずにいたツアー客(私と友人も含む)を見かねて添乗員さんがおすすめを案内してくれることになった。添乗員の方は40代の女性で、このスペイン旅行の終わりまでかなりお世話になった。
ホテルからみんなで電車に乗り、プエルタ・デル・ソル駅へ。そこから徒歩でサンミゲル市場に入り、オリーブや海鮮料理を食べ歩き、ココナツジュースを飲んだ。


スペイン人は1日5回食事をするという。
朝起きて軽くクッキーやパンを食べ、10〜11時頃に軽食、13〜14時にお昼をがっつり食べ、18〜19時頃に軽食、21〜22時に夕食(軽め)だそうだ。
ちょうど市場にいた頃が18時頃だったので仕事終わりのサラリーマン?達が市場でお酒片手にオリーブや生ハムを食べていた。どこを見ても絵になる。添乗員さん曰く、仕事終わりに軽く食べて家で夕飯を食べる、ということだった。
市場で軽く食べた後、マッシュルームが有名なバルに連れて行ってもらった。
カウンターとテーブルがあるのだが、どこに座るかで値段が変わってくる。テーブル席よりカウンターの方が安い。これは他の店でも同じだった。
店内は日本人観光客が多く、スペイン人の店員も日本語が喋れていたので日本人がよく来るお店なんだろうと、すぐにわかった。肉厚でジューシーなマッシュルームのピンチョスはあまりにも美味しく友人と写真を撮るのを忘れて食べることに夢中になった。

最年少でツアーに参加していた私と友人を気にしてくれていた添乗員さんにチュロスの美味しいお店を聞いたところ、連れて行ってもらうことになった。
3人でチュロスのお店に行き、ホットチョコにチュロスを付けながらお喋りをした☕️

日本では飲み会後といえばシメのラーメンだが、スペインはシメのチュロスだそうだ。チュロス自体は甘いが、ホットチョコはビターチョコで、ちょうどいいバランスだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?