パンケーキの思い出話あれこれ

パンケーキは格別の思いがあります。美味しいから好きという単純な理由ではないのです。美味しさでいうと近年、年を追うごとにパンケーキを選択肢にすることは減ってきました。ですが、パンケーキは幼い頃、母が休日の朝食に焼いてくれたという懐かしさみたいな気持ちがあり、子供の頃のごちそうだった記憶から、今も時々は子どもの頃の自分を思い起こさせてくれるような、そんな懐かしむような気持でパンケーキを食べたいと思うのでしょう。
娘が生まれてからは、やはり子供のために焼いていました。娘が小さい時は、米粉を使って、更にお砂糖を入れずに長時間発酵させたり、水切りヨーグルトを入れることで厚みを出して作ったりしました。それに少量のメープルシロップとバターをかけて味わうパンケーキは娘の好物でした。手作りが大変な時もインターネットで米粉使用パンケーキやら、砂糖不使用パンケーキやら色々探しては作っていましたね。娘は幼稚園に入るまで母と娘の二人で一日を過ごすことが多かったので、大変なこともありましたが、時間的に余裕もありましたので、おやつを手作りしたり、パンを焼いたり、心行くまで手作りおやつを楽しむことが出来たように思います。幼稚園に入り、地下鉄で通うようになってからは時間的にそんな余裕は全くなくなり、今では手作りおやつは遠い存在となりましたし、従来の手作りおやつも砂糖をあまり使用しないおやつ中心だったので、大きくなった今の娘には物足りない味かもしれません。ペンシルママも以前ほど手作りおやつに心が向かなくなりました。今ではおやつはパンやもち、和菓子、洋菓子、(ほぼ市販品)ナッツ、チョコレート、レーズン、クコの実、棗等ほぼ火を加えずそのまま食べられるものばかりです。

幼い頃食べたパンケーキは母の手作りだけではありません。父と妹と3人でたまに行くマクドナルドのモーニングにあるホットケーキもまたご馳走でした。母がマクドナルドを好まなかったので、3人で時々行くようになりました。父が「マクドナルドのホットケーキ美味しいんだぞ」と言って連れて行ってくれました。モーニングについてくるハッシュドポテトも家では食べられない格別な味がしたものです。東京など都会の事情は分かりませんが、25年以上前、ペンシルママが子どもの頃住んでいた地方の都市では、マクドナルドもそんな特別な食事体験だったのです。今ではすっかり日常に溶け込んで日常食の地位を得ているファーストフード業界ですが、、一昔前は特別な朝のごちそうであり、幼いころの家族を思い出すお店でもあるのです。

ペンシルママの訪れたパンケーキのお店をご紹介します。

1つ目は全国的に地位を得ている菓子メーカー「六花亭」の喫茶で食べられるホットケーキです。こちらは名称もホットケーキです。ふんわりと厚みのあるホットケーキです。1人でちょうどよいサイズ、バターとメープルシロップをかけていただく昔ながらのホットケーキです。ちなみに六花亭の喫茶室は価格も全体的にリーズナブルで美味しいのでお勧めです。1人分にピッタリのピザもとても美味しくてお勧めです。

2つ目は帝国ホテルのパークサイドダイナーにあるパンケーキです。こちらのパンケーキは鉄板で焼き上げていて、まず見た目が美しいの一言です。味も格別の味わいで、東京でパンケーキが好きという方にはまずおすすめしたいお店です。モーニングでもいただけますし、通常のデザートメニューからも選べます。

3つめは椿サロンのぷるぷる無添加ホットケーキです。厚みがあってかわいらしいフォルムです。北海道の食材を使って作られています。バターやあんこなどを載せて食べられるので色々な味を楽しめます。店内の雰囲気もシックでカトラリーにもこだわりを感じます。本店は北海道ですが、都内にも銀座と渋谷に店舗があります。

4つめはよつ葉ホワイトコージです。こちらも札幌のみの店舗です。札幌を旅行する方におすすめしたいです。乳業メーカーよつ葉の直営カフェなので新鮮なよつ葉のミルクを使ったメニューを楽しめます。パンケーキもしっとり昔ながらの噛むパンケーキです。シンプルなバターとミルクパンケーキから、かぼちゃや和風、フルーツなど色々選べます。パフェもお勧めです。

5つめはシックスバイオリエンタルホテルのパンケーキです。看板メニューのようです。ふわふわです厚みのあるタイプです。こちらはバスクチーズケーキも甘めでしたが美味しかったです。店舗が有楽町から麻布に移転したようです。

6つめはBillsのリコッタパンケーキです。こちらは噂通りの美味しさでした。子供の頃から食べていたホットケーキとは違う感覚のパンケーキに驚き、また訪れたいと思うお店の一つです。

7つめEggs'thindsはたっぷりのエアー感のある生クリーム(量は多いが空気を食べているような生クリーム)とたっぷりのフルーツの薄焼きパンケーキです。3種類のソースをかけて食べられます。20代の頃は好きなお店でしたが、久しぶりに30代半ばで娘と一緒に再訪しますと、エア生クリームはバターホイップやバターに比べて物足りなく感じてしまいます。(北海道在住時にバターをしっかり使ったパンケーキを食べてきたからかもしれません。)パンケーキは薄焼きで量が多いですが、パンケーキの味自体はなんだか飽きてしまう感覚です。ソースで味を変えながら食べるのが良いのかもしれませんが、ソースの多用は心理的ハードルが上がり、なかなかできません。どうしてもペンシルママの総合的な評価は低くなってしまいます。がハワイらしい雰囲気を感じに食べに行くのがいいのかもしれません。

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