離乳食について

GWに約10年ぶりくらいに築地場外市場を訪れました。10年前の記憶はほとんどありませんが、やっぱり休日の朝に行って朝食にマグロ丼を食べた記憶があります。
今回も朝9時半ごろに到着しましたが、既に大勢の人でいっぱい。外国の方も沢山いて、皆さん食を楽しんでいる様子でした。
今回八百屋さんでフルーツトマトを見つけ、購入しました。以前住んでいた町では百貨店の地下の食品売り場にはよくフルーツトマトやアイコといった甘いトマトがお安く並んでいたので買ったものでした。東京ではなかなかスーパーにフルーツトマトは見かけず、たまに見かけても高いので買うことはありませんでした。久しぶりのフルーツトマトはお店の方が美味しいと言っていた通り、本当に甘くてジューシーでした。今回はフルーツトマトとモッツァレラチーズ、わじまの海塩、オリーブオイルのシンプルな味付けのサラダにしましたが、その美味しさに家族みんなで感動しながら食べました。

我が家はトマトの消費量が多いと自負しておりますが、そのきっかけは娘の誕生でした。娘は3歳になる直前まで母乳を飲んでおりました。1歳までは離乳食はほとんど食べず母乳一筋で、2歳になるまでは食事の半分以上は母乳という状況でした。ミルクを生後数回しか与えてこなかった為、2か月を過ぎるころにはミルクを受け付けなくなりました。離乳食は6か月頃から始めましたが、一口二口で食べなくなり、あとはおっぱいおっぱいという日々でした。小児科の先生にも1歳過ぎたら母乳はただの水分補給ですよと言われ、辞め時を考えていましたが、結局欲しがる娘の要求に応えたいと思い、母乳が出なくなるその日まで与え続けました。

1歳過ぎからはほとんど栄養のないという母乳で娘がすくすく成長できたのはトマトのおかげだったと思います。果物は2歳までほとんど与えていなかったので、離乳食のメインはおかゆであとは野菜のペーストでしたがほとんど食べませんでした。ベビーフードも外出の日など試してみましたが、半分以上食べませんでした。

ある日ペンギンママの気分転換にと近所のホテルでやっていた野菜ビュッフェの日に行った時のことです。たくさんの野菜のメニューがありましたが、そこにミニトマトがありました。その地域でとれた新鮮なトマトです。甘くておいしいトマトでした。娘に食べさせると美味しい美味しいと食べます。もっともっとと欲しがるままに渡して、結局20粒近く食べてしまったのでした。

そこから娘にトマトを与える日々となりました。その地域で取れる美味しいトマトがお安く手にはいったので、足繫く買いに行って食卓に並べました。夏には新鮮なとうもろこしも手に入ったので食べさせたら気に入り、娘の食のレパートリーがひとつ増えました。

娘は飽きることなくトマトと(夏にはもぎたてとうもろこしも)を食べ、2歳を過ぎたころからお米、パン、果物も食べるようになりました。その後も青菜をはじめとした野菜のほとんどと、肉魚豆腐といったタンパク質はあまり食べませんでしたが、トマトとイモ類(さつまいも、カボチャ、とうもろこし)米、パン、果物を食べて、不足しそうなタンパク質は生麩と豆でなんとか補い4歳頃まできました。

年中頃からはほとんど好き嫌いがなくなり、何でもよく食べるようになりました。あんなに心配していた偏食もこんなにすーっと良くなっていくのかと驚いたものです。ですが幼い時の娘の食をさせてくれていたのは間違いなくトマトです。娘はトマトで、甘味だけでなく酸味、苦みといった自然の食品が持つ深い味わいと感じられるようになったのだと思います。今では栗や棗やクコの実といった自然由来の甘味をもつ食品も娘の大好物で、親としては砂糖に頼りすぎず食を楽しんでもらえるのは嬉しい限りな思いです。

今年もトマトの季節になってきました。スーパーや八百屋で安く手に入る時期となりどんな料理にしようか、お店でトマトを眺める日々になりそうです。



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