ネバーランドおうこくのぼうけん

ぼんじゅー。ぼんすけです。

まあ、いろいろ言いたいことはあるけど、それはまた書くとして。

これは、寝れない夜に急に思いついて書いた、NEWSの2017年のコンサート『NEVERLAND』をモチーフにした、絵本風の物語です。
絵本風の、と入っていますが文字だけなんですけど。以下の注意書きをご確認の上、行ける人だけお楽しみください。

※これを書いたのは6月8日です。(下記ツイ参照)

※普段の口調とは全く異なる、キャラクターが違うなどがあります。あくまで「その人本人ではなく、モチーフとして、概念としてのNEWS」としてお楽しみください。
※絵本を意識したため、全編ひらがなとカタカナだけで書かれているので読みづらいです。
※主人公となる「きいちゃん」という少女が登場します。オリジナルキャラとか受け入れられない方はブラウザバック。
※一部NEVERLANDの設定とは異なるものがあります。
※普段の口調とは全く異なる、キャラクターが違うなどがあります。あくまで「その人本人ではなく、モチーフとして、概念としてのNEWS」としてお楽しみください。

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『ネバーランドおうこくのぼうけん』

きいちゃんが おひるねしていると コトン と なにかが おちるおとが きこえました。
「なにかしら? 」
ゆかに みたことのない かぎが あります。
ちいちゃくて それなのに どっしりとおもたい、よつばがついた きんいろの かぎです。
「ふしぎな かたちね! いったい なんの かぎかしら! 」
きいちゃんが かぎを ひろうと、 きいちゃんのへやの とびらから コンコン、と ノックするおとが きこえてきました。

とびらには きんぴかにひかった かぎあながありました。
こんなあなは さっきまでは ありませんでした。
「きっと このかぎで あくんだわ! 」
よつばのかぎを さしてみると カチリ、とぴったりあいました。
すると、とびらは ひとりでに ひらいたのです!
きいちゃんは ピカピカひかる とびらのむこうをそおっとのぞいてみました。

まっしろで まっすぐな ながい ながい みちを どきどきしながらすすみます。
とおくに ぽつんと なにかがみえました。
はしっていくと 4にんのひとが おおきなとびらのまえに たっています。
「やあ、きいちゃん。 ぼくたちは にゅーす。 ネバーランドおうこくの いりぐちを まもっているんだよ」

ひとりの いちばんのっぽのひとが いいました。
「ネバーランドおうこく? なあに それ」
「それは これから ぼくたちが あんないしてあげるよ」
きいちゃんがきくと、かみが きらきらしているひとが えがおで いいました。
はたをもったひとが おおきなとびらを ゆっくりあけます。
にゅーすの4にんに てをひかれて とびらをくぐると、なんと そこはくものうえでした!
きいちゃんたちはどんどん どんどん おちていきます!
びっくりして きいちゃんは ぎゅうっと めを つむりました。

「ほら、きいちゃん。 めを あけてごらん」
うんと ちからをこめて めを とじていた きいちゃんは、おそるおそる かためだけ あけてみました。
くもをぬけて、 ふしぎなかたちをした しまが みえてきました。
「あれが ネバーランドおうこくさ」
かみの あかいひとがいいました。
「これから ぼくたちが じゅんばんに あんないするよ。 おそらをとんで しまを いっしゅうしよう! 」
きいちゃんは えがおで うなづきました。

まずはのっぽのひとが あんないしてくれます。
「やあ、ぼくは ひがしのばんにんさ。けいちゃん って よんでね 」
けいちゃんは ひがしにある おおきなたきを みせてくれました。
「これは ネバーランドの ようせいたちの なみだがながれるたき なんだ 」
それを きいた きいちゃんは かなしくなってしまいました。 ようせいさんは みんな まいにち かなしくなってしまうのかしら。
「いいことが あったときも、がんばったときにも、こころが じーんとすると、なみだがながれるんだよ。 いろんななみだがあつまっているから、 たきのみずは いろんないろに なるんだよ 」
するとけいちゃんは ぽろぽろと なきだしました。 なみだは たきつぼに おちていきます。
「ぼくはね ほんとうは たかいところが とってもにがてなんだ 」

こわがりなけいちゃんは、そおっと ゆっくり たきのちかくに おりました。
たきは あおや、みどりや、うすむらさき、いろんないろに ひかっていました。
「ぼくは とぶのは だめだけど、 じかんの まほうが とくいなんだよ。 どんなねぼすけも めがさめる とっておきのまほうを おしえてあげる 」
けいちゃんは ながいうでを とけいの はりみたいにして チクタク チクタク と、 おどりだしました。
きいちゃんもいっしょに チクタクチクタク おどります。
すると、きのかげや いわのかげから めを こすりながら ようせいがあらわれました!
「おはよう ようせいさん! いっしょに おどりましょう」
きいちゃんと けいちゃんと なきむしのようせいたちは いっしょにチクタク おどりました。

「やあ、きいちゃん。ぼくは みなみのばんにんだよ! ぼくも まほうの おどりを おしえてあげよう! 」
たきの むこうから キラキラした みなみのばんにんが やってきました。
きいちゃんたちのまえに ちゃくちすると、 げんきに あしぶみをして、 そのあとに しらないことばで なにかとなえました。
「これは きおくが きえちゃう まほうなんだ! 」
きいちゃんはおどろいて、 ママや パパのことをかんがえてみましたが、 ちゃんとおぼえています。
「きいちゃん、そんなまほうは ないよ。 みなみのばんにん、 うそをおしえちゃ いけないよ! 」
ひがしのばんにんは、 たのしそうに わらっています。
「ごめんね、きいちゃん。 でもおもしろい おどりだっただろう? 」

うそつきな みなみのばんにんが こんどは あんないして くれるようです。
そらを とんで こんどは みなみの かざんの てっぺんに やってきました。
ぐつぐつと ふんかしそうな かざんのてっぺんは とってもあついです!
「ぼくはゆうくんだよ、よろしくね! ほんとうは どうりょくのまほうがとくいなんだ」
「どうりょくのまほう? それって どんなまほうなの? 」
「このまほうに かかるとね、 みんなたのしくなって おどりだしてしまうんだよ! 」
そういうと ゆうくんは さっきのようにあしぶみをして くるくると まわりだしました。

すると きいちゃんも つられて まわってしまいます。
こんどは おしりを ふりふり。
きいちゃんも おしりを ふりふり。
「とっても ふしぎ! かってに からだが うごいてしまうわ! 」
かざんの ひのたまも いっしょに とんだり はねたり おどっています。

「このかざんはね、おどったり、ぼうけんをしたり、ドキドキ ワクワク する 楽しいきもちが ほのおになって もえているんだよ。 たくさんのひとが いつも いろんなことで ワクワクしている しょうこなんだ」
かざんの マグマは あかや きいろや ピンクに ひかって ぶくぶくと もえていました。

「ここは とってもあついなあ。 もっと すずしいところに つれていってあげよう」
そういって あらわれたのは、あかい かみのばんにんです。
あついところが にがてで ちょっぴり ぐったりしています。
「こんにちは。 おれは にしのばんにん。 まっすーってよんでね 」

まっすーが あんないしてくれたのは かぜが きもちいい おかのうえです。
いちめんが たくさんのおはなで うめつくされています。
「このおかの はなたちは おんがくが だいすきなんだ。 いろんなおとが だせる ふしぎな はななんだよ」

まっすーは おとのまほうが とくいでした。
おおきく いきを すうと、 とてもきれいなこえで うたいだします。
すると、 うたにあわせて はながゆれて、 えんそうを はじめます。
ピアノのおと、 ラッパのおと、 フルートのおと、 たいこのおと。
まっすーの うたごえと はなたちのえんそうが かさなって、 まっしろな ぬのになりました。
「おれは ふくをつくるのも とくいなんだ。 このぬので きいちゃんのふくを ぬってあげよう」
まっすーは こしのかたなで ぬのを きると、 しんけんな めつきで きいちゃんの ワンピースを ぬってくれました。

「ありがとう、まっすー! とってもすてきな ワンピースね! 」
きいちゃんは、くるっとまわってみせました。
「とってもにあってるよ。 そうだ、はなかんむりもつくってあげよう。そのふくに ぴったりさ」
まっすーは いろんなおとのなる はなをあんで、 かんむりをつくってくれました。
「きいちゃんが たのしくうたえば、きっと かんむりのはなも いっしょに うたってくれるよ」
そういって きいちゃんの あたまに のせてくれました。

「ねえ、まっすー、きいちゃん、まちくたびれたよ。まったくもう 」
はたを しょって とんできたのは きたのばんにんです。
おおきなはたを もっているのに はちのじにとんだり、 ぐるぐるまわったりしながら、 きように とんでいます。
「ぼくは きたのばんにん。 みんなは しげちゃん、って よぶよ。よろしくね、きいちゃん 」

しげちゃんに つれられて やってきたのは、 きたにある にじのたにです。
「ぼくは ひかりのまほうが つかえるんだ。 いろんなことばに きもちをこめて、この にじのはしを つくっているんだよ」
しげちゃんは はしの はじまりのところにある、おおきなタイプライターに どっこいしょ、とすわって、 カタカタ カチカチ、 もじを うちます。

すると、にじのはしが なないろに ひかって、 おおきくなりました。
「きいちゃんが ネバーランドおうこくに きてくれて、うれしいって、かいたんだ 」
しげちゃんは ちょっと はずかしそうに いいました。
「わたしも ここにこれて とっても たのしいわ! あんないしてくれて ありがとう 」
きいちゃんが にっこり わらって いうと、 にじはまたひかります。
「こころをこめて ことばをつむげば、 だれだって すてきな まほうが つかえるんだよ 」
しげちゃんが そういうので きいちゃんも なんだか てれくさくなりました。

さっきから しげちゃんの かたや あたまの ところで、 なにか うごいています。
「しげちゃんの あたまは いきているの? 」
おや? というかおをして、 しげちゃんは かみのけを くしゃくしゃしました。
すると、もじもじした ようせいが でてきました。
「このこは あいのようせいだよ。 はずかしがりやで、 なかなかあらわれないけれど、 だれのところにも かならず やってくるんだ」
「わたしにも? 」
「もちろん。 きいちゃんも かみのけの なかを さがしてごらん 」
そういわれて きいちゃんは あたまに そおっとさわってみましたが、 いないようでした。
「いつか かならず あらわれるよ。 あいのまほうは だれでもつかえるからね 」
しげちゃんは にやりとしながら いいました。

「この にじのはしのむこうへいくと、 おしろがあるんだ。 これからパーティーをするから きいちゃんもおいで! 」
「しげちゃんも いっしょに いきましょう! 」
「ぼくらにゅーすは、これから そのパーティーの じゅんびをするんだ。 だから、さきにいかなきゃいけない 」
きいちゃんは こころぼそくなりました。
はしのむこうは まっくらな もりの こみちです。
すると しげちゃんは きいちゃん にたいまつを わたしました。
「これは みなみのかざんの ほのおで つくったんだ。 みなみのばんにんが まほうをかけたから、 ワクワクして たのしいきもちになれるよ」

きいちゃんは、しげちゃんと ようせいと いっしょに はしをわたります。
はしを あんないするのも きたのばんにんの おしごとなのです。
「このたにの そこには ひがしのたきの みずが ながれているんだよ。 そのみずの いろんな いろが うつって、はしが にじいろに ひかっているんだよ 」
はしをわたるあいだ、 しげちゃんは とくいそうに いろんなことを おしえてくれました。

「ここから もりのみちを まっすぐいけば おしろだよ。 みんなでまっているからね 」
しげちゃんと バイバイして、とうとうきいちゃんはひとりきりです。
けれど きいちゃんは どんどんすすみます。
まほうのたいまつをもっているから どんなくらいみちも へっちゃらです。
うたいながら スキップをすると、 くらいもりの きぎたちも いっしょに うたっているようでした。

もりを ぬけて かいだんを のぼると、 ネバーランドおうこくの おしろに つきました。
てつのとびらは、 どこで みた どんな とびらよりも おおきくて おもそうです。
きいちゃんが ドキドキしながら ノックすると、 そのとってもおおきなとびらは ギギギ、とおとを だしながら あきました。

「ようこそ ネバーランドへ。 わたしは ミスターインポッシブル。 ここからは わたしが おしろのなかを あんないしましょう 」
あらわれたのは また しらない ようせいでした。
ミスターインポッシブルは きいちゃんのかたに すわって、 おしろの あんないを はじめました。
おしろのなかは こうじょうに なっていました。 きいちゃんを つれてきた よつばのかぎをつくる こうじょうです。
「よつばのかぎは にゅーすの まほうで つくっているんですよ」

こうじょうのうえにある おおひろまに たどりつくと、パーティーのじゅんびが すっかりできていました。
カラフルな かざりつけ、 ごうかな しょくじ、 あかるいライトに おおきな ステージ。ようせいたちも みんなあつまっています。
「やあきいちゃん。パーティーへようこそ! これからぼくたちが ダンスをひろうするんだ! たのしんでいってね 」
にゅーすの4にんは いしょうに きがえて、 ステージのうえで てをふっています。

にゅーすの たのしい コンサートです。
4にんが うたったり おどったりするのにあわせて、 きいちゃんも ようせいたちとてびょうしをします。
きいちゃんは いろんなまほうに かかって、 いっしょにうたったり、たのしくなって おどったりします。
すてきな おんがくに こころが じーんと あつくなって、うれしい なみだがでたりもしました。
「すごい! とっても すてき! 」
きいちゃんがおおきいこえで さけぶと、 にゅーすも みんなうれしそうです。

あれれ、どうしたんでしょう。
にゅーすの ようすが へんです。あんなに げんきにおどっていたのに ふらふら よろよろ。
4にんは みるみるうちに たおれて、 すやすやと ねむってしまいました。
「たいへん! にゅーすたちが ねちゃったわ」
きいちゃんが おどろいていると ミスターインポッシブルがいいます。
「おどりのようせいが うたたねを しちゃったようです! きいちゃん、にゅーすを おこすために かわりに まほうをかけて、さあ! 」

「そんなこと できっこないわ! まほうなんか しらないもの」
きいちゃんが なきそうに いうと、 おはなの かんむりが ゆれて おんがくを かなでます。
そうです、たびのあいだ きいちゃんは にゅーすに たくさんの まほうを おそわりました。
けいちゃんが おしえてくれた、 じかんのまほうを つかってみます。
チクタク、 チクタク。

「ううーん、どうしたんだろう。 ねちゃってた みたい」
さいしょに おきたのは まっすーです。
「ほかの 3にんを いっしょに おこそう! ぼくと いっしょにうたって、 はなかんむりの ねいろを ならそう」
ふたりの すてきな うたごえと、 はなかんむりの おとが、 すてきな ハーモニーをつくりだします。

「まっすーのうたごえは きれいだなあ」
のんきな こえで おきてきたのは けいちゃんです。
「あれえ、 みんなねてる。 ぼくも おこすのを てつだうよ」
こんどは3にんで うたって おどります。ゆうくんが おしえてくれた ワクワクする どうりょくのまほうの おどりです。
あしぶみ、 くるくる。 おしりをふりふり。
「おはようございまーす! あれえ? あさじゃなかった」
げんきよく おきてきたのは ゆうくんです。
「ゆうくんは ワクワクすることが だいすきなんだねえ」
けいちゃんが しみじみと つぶやきます。
けれど これだけ うたって おどっても、 しげちゃんだけは すやすや すやすや。 ぐっすりねむっています。
すると、 きいちゃんの おはなの かんむりが もぞもぞと うごきました! あたまに なにかいるようです。

おはなの あいだから かおをだしたのは ちいさな ようせいでした。あいの ようせいです。
「しげちゃんを おこすのを てつだってくれる? 」
きいちゃんが きくと、 あいのようせいは へんじをするかわりに ぴかっと ひかりました。

「しげちゃんが言っていたわ。こころをこめて ことばをつむげば、 だれだって すてきな まほうが つかえる、って」
きいちゃんが にっこりしていうと、 あいのようせいはまた ぴかっと ひかりました。
「みんなで おきて、 っていえば、 きっと めがさめるわ 」
みんなで おどって、 うたって、 しげちゃん おきて! と さけびます。
ようせいたちも いっしょになって パーティーにやってきた ぜんいんがおどります。
チクタク チクタク。おしり ふりふり。
チクタク、 ふりふり、 チクタク 、あしぶみ。

みんなで いっしょうけんめい まほうを つかうと、しげちゃんは ようやく たちあがりました。
そして、 びっくりしたかおで いっしょに おどりだします。
「か、かってに からだが うごきだした! なにが おきたんだ? 」
びっくりがおの しげちゃんも、 けいちゃんも、ゆうくんも、まっすーも、みんなでなかよくおどります。おしりをふりふり おどります。
にゅーすの たのしい コンサートは、みんなで おどって もっと たのしくなりました。

きいちゃんが げんきよく おおきなはくしゅをしました。
「ありがとう にゅーすのみんな。 わたし とっても たのしかった!」
「こちらこそ ありがとう。 ネバーランドにきてくれて ありがとう」
にゅーすと きいちゃんは にっこり ほほえみあいました。

きたにある にじのはしを またわたって すすんでいくと、 そらへと つづく ながい ながい せんろが ありました。
「これに のったら、 きいちゃんの おうちまで かえれるよ」
ぼうけんも パーティーも おわって、 あっというまに かえるじかんです。
さみしそうな きいちゃんに ミスターインポッシブルがいいます。
「ネバーランドは ずっと あるよ。 きいちゃんが おもいつづければ いつだって とびらが ひらくから。 また いつでも あそびに おいで」
にゅーすの4にんも うなずきました。

きしゃの きてきが きこえてきました。ながい せんろの むこうから けむりを あげて はしってきます。
ぷしゅう、 と いきおいのいい おとが して、 きしゃが きいちゃんの まえに とまります。きんの きれいな さいくの はいった とびらが ぜんまいじかけで ひらきました。
きいちゃんが のりこむと とびらが ゆっくり しまります。
きしゃも ゆっくり はしりだします。
にゅーすたちが だんだんと とおざかっていきました。
「また ぜったいに あそびにくるわ。 かならずよ! 」
まどから さけぶと 4にんが てをふりかえしました。
「とっても たのしかったわ。 こんどは いつ あえるのかな… 」
きいちゃんは かんがえこんでいるうちに うとうと。

いつのまにか ねむってしまっていたようです。
めが さめると そこは いつもの へやのなか。
ネバーランドは ゆめのなか の ぼうけん だったのかしら。
ねぼけまなこの きいちゃんの てには よつばのかぎが にぎられていました。

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ぼんすけでした。Salut!

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