オタク、整理試みる


何も手に着かない。もう三日?経ったのかな。本当にただ疲れた。何もしたくない。ただの娯楽だったはずがいつの間にか自分のアイデンティティの一つみたいになっていて依存していたことを実感する。そして、大抵そういうしょうもないことに気づくのは自分の力ではどうにもならない苦しいことが起きた時だ。

 去年の脱退の件、その後のオタクたちの暴走、事務所の崩壊、この一年で積み重なった受け入れがたいそれらをひっくり返すくらいの幸せをこの半年で二人は与えてくれたはずなのに、今回の一件でその幸せさえ遠い昔の過去になってしまったように思う。自分が恥ずかしい。何をやっているんだ私は。ほんとしょうもない。しっかりしろ。最高の趣味だったじゃないか。それでいいじゃないか。あちらは、あれに人生かけているけれど、私は一瞬の娯楽だからね。いやになったらさっさと離れたらいいんだよ。簡単なこと。でもそれができない。なぜ、できないのか。ずっと考えているけれど、よくわからない。

 今まで見ていたものは、つくられた世界だって理解してた。その上で最高だなって思ってたし、幸せだった。だけど、その裏側まで想像させるような情報は噂でも知りたくなかった。私の場合、つくられたものを楽しむためには、そういう要素が一つでもあると全てだめになる。この例えは何回も言ってるけど、ディズニーランドが楽しいのって、お客さんもつくりものの魔法であることは理解した上でそれを好んで自分で選択して受け取るし、それができるのは完璧に魔法の裏側を見えないようにするという運営と演者たちの努力が大前提として約束されているからなんじゃないかと思う。ミッキーマウスに中身があることはわかってるけど、ミッキーに会うとテンションが上がるのは、つくりものとして常に完璧だから。中身が絶対に知られないように管理が徹底しているから。こちら側にも、つくりものを楽しんでいる自覚はあるし、それでいい、それがいいという選択の上でお金を払ってエンターテインメントを受け取っている。

 私にとって、彼もそういう存在だった。私から見えている彼は、全部エンタメで、言い方を変えれば全部「嘘」ということになるけれど、それでいい。むしろ、それはアイドルをまっとうしていることにもなるから、私は彼のそういうところこそが好きだった。アイドルが天職、と語る彼のこれからに期待しかしていなかった。そういう約束だったのに、突然中身の人の恋愛事情を第三者に不確かな情報として無理やり見せられると、その情報が真実だろうが嘘だろうが関係なく、不確かだからこそ想像の余白もあり、もうこれまでと同じようには見られなくなる。仕事とプライベートは別だと思おうとしても、その仕事の面はプライベートの面が絶対に透けて見えないことを条件に成り立っているから、やっぱりどうしても崩れてしまう。もう遅いな。どんな展開になっても一度透けて見えてしまったそれは付きまとう。それが嘘だとしても、同じ。不確かである限りは、これは変わらないと思う。ほんと、悲しいな。もう少し楽しくオタクするつもりだったのに。まだ5年だよ。まだ24だよ。早すぎるよ。ていうか、今のこの宙ぶらりんな時間地獄では?次の展開があるならさっさと進んでしまいたい。海ちゃんが最高アイドルだからこそ、最悪です。最悪は言い過ぎだね。ごめんね。もうどうしたらいいんだろう。どうもしないでいいよね。どうにもできないし。こうやって、自分の気持ちを整理するためにぽちぽち文章打って、好きな曲聴いて、ご飯ばくばく食べて寝て、頭の中はこの件でぱんぱんだとしても、どうにか時間をただ過ごして、いつかどうでもいいなって思える日が来るのを待とう。それがめちゃめちゃしんどいのもう去年の冬に経験済みなんだけどな。今年の漢字は結局「鬱」です。523以降あんなに幸せだったのに。

 ここからは、自分気持ち悪いよってことも書く。正直、隣のれんさんはできてるのになんで海ちゃんはできないんだろうとかも思っちゃたよ。今までの元メンバーにだってできてること。なんで二回も。今回は写真はないし隠そうとしてくれてたんだろうけど、それでも悲しい。記事を完全に信じてるわけじゃないよ。でも、記事が出てこうやって少しでもぐらついてしまっていることが悲しい。でもね、海ちゃんがプライベート徹底管理しててカラッとしてて完璧なアイドルだったらこんなに馬鹿みたいに依存してないと思う。これ悔しいけど割と真理な気がするのだが。どこか危なっかしくて、自信なさげで、寂しがり屋で、嘘ついてる時も表情とか仕草とかでなんとなくわかるし、たまにのぞく依存体質そうなとことか、そういうところがたまらなく愛おしくて魅力的だった。パフォーマンスの面だけじゃなくて、そういう一面まで含めて最高だった。この一面が、アイドルとしての演出なのか人間的なものなのかはわからないけれど、今こうなっちゃってる原因というか大本を辿ると彼の本質的な魅力に行き着いてしまう気がする。

 もう疲れたので書くのやめる。またもやもやが溜まったら書きます。読んでくれた方がいたら、ありがとう。今は共感だけが気を紛らわせてくれます。

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