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ポンコツ配信者の生存戦略

久々にゲーム配信をすることにした。

久々、というのも、私は数年前にゲーム配信をしていた事がある。
当時は好きなゲームを頼りない機材を用いて配信し、時折視聴者から
「画面止まっていますよ」
と言われ、発狂するだけの不毛な配信であった。
もちろん視聴者も少なく、1~2人程しか見ていなかったのではないかと思う。
その後は、配信をすること自体つまらなくなって辞めてしまった。

そんな苦い思い出があるゲーム配信。
当時は承認欲求も拗れに拗れまくっていたから、余計に続かなかった。
今回は『続ける』という点にフォーカスして、自分なりに配信ヤダヤダ病を克服してみることにした。
以下、箇条書きで自分なりの対策を紹介していく。

・モチベーション編

①目標を低くする
以前の配信では「たくさん人に見に来てほしい!」という感情が強く、現実との格差に打ちのめされ、くすぶってしまう事も多かった。
世はストリーマー戦国時代。才能のある配信者などゴロゴロ転がっている。
そんな場に丸腰の凡人が飛び込み「敵将を討ち取るゾ!」と叫んだところで、結果は火を見るより明らかだ。
つまり、身の丈に合った目標を立てるに越したことはないのである。
私の目標はひとまず「チャンネル登録者10人」にした。
達成できれば嬉しいし、ささやかだがモチベーションの意地にもつながる。
そして次の目標も緩やかに設定する、これを繰り返していくことで、無理なく配信を続けていく事が出来るだろう。

②準備段階でできることはすべて行う
配信には準備が必要だ。それも膨大な……。
準備は『配信環境設定』『配信画面などの素材制作』『機材購入』がある。
有難いことに、「何が必要か」「どうしたらいいのか」という点は、先人たちが懇切丁寧に記録を残しておいてくれている。
まあ見たところでクッッッッッッッッソ面倒である事に違いはないが、この面倒さえ放棄してしまうのは少しもったいない。
先ほども述べたようにストリーマーはうじゃうじゃといる。
VTuberともなれば一日に何名ものキャラクターが誕生しており、中には万全の状態で初配信を迎える者も少なくない。
早い話、配信をしていきたいけど、才能が無いという自覚がある人であれば、それなりの準備は絶対条件であろう。
「そんなの無理だよ~」という人も、素材制作は外部委託が可能だ。
機材も良いものを購入すれば、周囲の配信者を差をつけることができる。
「面倒くさがるなら金で解決しろ」ということですね。

・視聴者増加計画編

③毎日配信する(週1は配信しよう)
以前YouTube以外の配信サイトで毎日配信をしていた事がある。
やはり毎日やると固定の視聴者がつきやすくなるし、新規視聴者の流入のとっかかりにもなりやすい。
別にゲーム配信に限らず、歌配信や雑談配信など、その時自分が出来そうなジャンルで構わない。
時間も正直気にしなくていいと思う。視聴者が多数見ているであろうゴールデンタイムを狙ったところで、大手配信者が配信していればそっちに行ってしまう。
とにかく毎日やる。絶対にやるという強い意思を持つ。
視聴者数が安定するようになってきたら、やり方を変えるのもOK。

デメリット
しんどい。

④新鮮なネタは新鮮なうちに
ゲーム配信において人気配信者になりたいのであれば、常に新鮮なネタを探さなければならない。
というのも、話題性のあるゲームというのは、もう、あの、みーーーーんなやるからである。
しかもそのゲーム配信をするのが早ければ早いほど、視聴者の流入がかなり見込める。
その時点でその視聴者は、あなたではなくゲームを見に来ただけの存在だ。
だが、先ほども述べたように、毎日ゲームの続きを配信で流したり、コメントを積極的に拾うなど、頑張りを見せることでチャンネルを登録してくれる「かも」しれない。
絶対ではない。むしろアンチになることだってある「かも」しれない。
視聴者の心は秋の空。
「せっかく頑張ったのに!」と落ち込まず、次の配信に熱意を向けよう。

デメリット
ゲーム購入でお金は無くなるし、PCのデータ容量を食いまくっていく。
Switchなどのゲームであれば本体購入をしなければならないことも。
自分の余力と相談しながら、時にはネタを負わない判断もすべき。

⑤視聴者の作業用BGMとしての長時間配信をする
配信において、正直ずっと画面を注視している人は少ない。
食事をしながら、勉強や作業をしながら、仕事をしながら……。
視聴者は配信やアーカイブを作業用BGMとして活用している。
となると、1時間未満の配信ばかりしていた場合、作業のお供として視聴してくれていたのに「あ、もう終わっちゃった。」と思われてしまう可能性がある。
配信やアーカイブが終了すれば、視聴者は一度作業を止めなければならず、次の動画や配信を探す手間がかかってしまう。
最悪の場合、あなたのチャンネルから遠ざかってしまうかもしれない。
ゲーム配信であれば、ゲームをクリアするまで配信をすることができるので、雑談配信で間を持たせるよりは容易だ。
画面を見ていない視聴者の事を考え、ゲーム画面に表示された文字を読み上げたり、状況の説明をするなどの配慮は必須になる。
一度長時間配信を頻繁にしている配信者を参考にするのをオススメする。

デメリット
つかれる。

⑥自分のスキを忘れない
配信者になりたい、と思った自分の気持ちを忘れないでおこう。
「人気者になりたい」「配信者って面白そう」「楽しそうだなあ」
きっと誰もがポジティブな気持ちを胸に、配信を始めているはずだ。
時には心無いコメントに落ち込んだり、思ったように再生数が伸びなかったりと、配信が嫌になる瞬間は誰にでも訪れる。
そんな時、「私は配信で何がしたかったんだっけ?」と原点に立ち返ってみると良い。
私の場合は、「私がゲームをプレイしている様子を視聴者に見ていてほしい」というささやかな願望が、配信に復帰するきっかけになった。
『視聴者のために』というマインドは大事だが、絶対に自分のスキを忘れてはいけない。
再生数度外視で、誰も知らないインディーズゲームをプレイしたり、雑談で自己満足な話をする時があったっていいのだ。

何故ならここは。
あなたの配信であり、チャンネルであり、行きつく先は人生なのだから。

・しんどくなったら編

⑦燃え尽き症候群、頑張りすぎ、そんな時は
視聴者増加計画については、正直私はあまり興味が無い。
(以前本気でやって力尽きた事があるので)
身を削って配信をし、その状態を数年先も継続させることができる自負があればやってもいいと思う。(そうだとしたらかなり配信者としての才能があると思う)
配信者を志す人の多くは、できる限り末永く続けていきたいという方が多いはずだから、自分の体調や精神と相談しながら、時には思い切って休むという選択をすることも視野に入れよう。

体が資本です。何事も。

まとめ

以上、配信者として必要であろうポイントを5つ挙げた。

①目標を低くする
②準備段階でできることはすべて行う
③毎日配信する(週1は配信しよう)
④新鮮なネタは新鮮なうちに
⑤視聴者の作業用BGMとしての長時間配信をする
⑥自分のスキを忘れない
⑦燃え尽き症候群、頑張りすぎ、そんな時は

数多の配信者がいる中で、人気になるのは険しい道のりであろう。
オリジナリティが求められるとはいえ、正直飽和状態なのが現実だ。
VTuberや顔出し配信者など、多種多様の見た目で個性を出す者は多いが、結局一番大事なのは『人柄』ではないだろうか。
十人十色という言葉があるように、大昔から一人として同じ人間は存在しなかった。
あなたの個性であり、長所でも短所でもある、どうしようもなくにじみ出る『人間らしさ』こそが、配信に乗って、視聴者の心を掴むのだ。

互いに無理せず、配信者として楽しんでいきましょう。


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