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寺女の役割を今っぽく言う。

お寺の女性を社会とつなぐ簡単な方法は、お寺の女性の役割に今っぽい名前を付けてしまうことじゃないかと思う。例えばお花をいけているなら、フラワーアレンジメント、西洋風のフラワーアレンジメントとちゃうわ!って思うなら、フラワーデザイナーとか?お寺にいるとしょっちゅうお花をいけているよ。

電話の受付が多い場合は、テレフォンオペレーター、法要などの裏方をやる時は総合支配人、事務仕事が多いなら、秘書職(会計・贈答品取り扱い・お茶出し・接待などなどなど)などそれ相応の名前で楽しんでみたらいい。実際仕事内容もそのようになっている。

例えば、法要の裏方を取り仕切った気がするなら、

総合マネージャーでいいだろう。十分そのような立場を担ったと思う。誰にもそう言われなくても。もちろんうちはお寺の規模が大きいので物事の大小はある。しかし、マネージャーと言う意味では一緒だ。

子どものレクレーション指導員はどうだろう?学童などでの指導をしている方と同じようなスキルを学んで現場にいかしているぞ?

子どもがお寺から消えた!ってこともあって、新しく子ども会を立ち上げ、これまで7年くらいやってきた。自分の子どもがもうすぐ中学になるので、それまでのあと数年しかできない気もするものの、結構やりきったと思う。

多くのお寺には歴史ある「婦人会」なんかがあるだろう。うちも80年以上の歴史がある婦人会があった。数年前に名前を「女性部」に変えて活動をしてきた。この会では毎年研修旅行にも行ってきたので、ある意味ツアーコンダクターのようなこともやってきた。企画からやるので、旅行会社の営業のようなチラシも作ったな・・・。時には旅行会社には頼まず自分でアポを取ることもあるし。

お寺でライブ、は趣味の範囲でやってきた。といいつつも、ちゃんとライブの中にお勤めと法話を入れる、の決まりは決めて。これはどういう名前なの?イベントプランナー?ライブハウスの管理者?

ここにあげたことは目立つ範囲のことだ。兎角お寺は庶務が多い。しなければ流れが滞る。住職はお勤めが忙しい。これはうちの場合。いろんな役割分担があると思うので、事務関係(会計含む)を女性が中心にされているところもあるだろうし、一切の仕事を住職している場合だってある。それはいろんな事情があると思うので、そこそこで考えるしかない。

ここで書いておきたいのは、お寺の女性もしくは女性が担っている場合が多い仕事について、どんどん名前を付けてしまって、(それも今風に)ちゃんと仕事をしているのだと明確にしよう!ということなのだ。そうした方が、本人のためにも良い。こんなたくさんの種類の仕事の範囲がある職業は今の日本社会にだってそんなにないと思う。お寺の良いところは自分の得意な分野をその仕事の中にいかせる可能性があるというところなのだ。

たったひとつでもいい。自分がお寺で担っている仕事について新しい名前をつけたらどうだろう?とりあえず私は今一つつけてみた。

ライターだ。だって書いているもの。そういえば新聞の編集もやってきたので、エディターと言ったっていいじゃないか。

名のりはお寺では得意分野なのだそもそも。仏弟子としての名のりから出発しているのだし。

裁縫が得意ならデザイナーでもいいし、手作り雑貨作家とか、お斎が得意ならtemplefoodコーディネーターとかどうだろうか?ん?これはいける。

何よりもお寺の仕事というのはとても創造性の高い世界だと思う。だからクリエイターでもいいのでは?新しい名のりから新しい世界が広がるかも・・・。


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