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お盆と天ぷら

お盆時分になると 野菜が夏の勢いを吸って

元気に力を放つ

その勢いを見ると

いつも 夏野菜を天ぷらにする

小麦粉と冷たい水と 菜箸とボール

化学反応の恩恵で

夏野菜の勢いを 閉じ込めるのだ

コンロの火を 180度に合わせる


夏の天ぷらを揚げるようになってから

この作業に いつも 少し身体が痛くなる

動揺して焼けどもよくする

天ぷらを上げたくなる8月には

1945年に放たれた

想像不可能な数字の温度を聞くからだ 

180度の小ささに 身体がこわばる

そんなことは 話もしないで

和やかに食卓で 夏野菜を食べる

起こるべき化学反応は 

どこにあるべきか 知らされる 


今後お寺の坊守【BM】を盛り上げるための資金にいたします。