【選挙ウォッチャーちだい 維新ファクトチェックチェック第4弾記事】をファクトチェックしてみた

アンチNHK党の第一人者である、選挙ウォッチャーちだい氏。

彼は、維新公式のファクトチェックが出るたびに、そのファクトチェックの記事をファクトチェック(本人曰くファクトチェックチェック)をしていたのですが、今回第4弾として出した記事の内容がとてつもなく酷く、維新市議会議員の飯田哲史さんや、地方行政を研究されていて、維新の優秀な非公式ファクトチェッカーとして有名なバレットさんなどから、酷評を受けています。

本来は、地方行政にお詳しいバレットさんにこの酷い内容の記事を詳しく解説していただきたいところなのですが、流石にこれだけ稚拙な内容だと、バレットさんのような優秀なお方の手を煩わせるのは酷です。

なので、ここはバレットさん比較だとゴミカス以下レベルの、高槻に生息するイキリ気味の爆弾であるこの私、ボムジュン・Zがちだい氏の、維新ファクトチェックチェック記事をファクトチェック(ファクトチェックチェックチェック)して、このちだい氏の記事が如何におかしな事を書いているかという事を、解説していこうと思います。

まず、今回維新公式が問題にしているツイートとその解説がこちらです。

維新公式ファクトチェック4

(ファクトチェッカー大阪維新の会 公式より引用)

これを見る限り、今回の論点は、新型コロナウィルスによる死亡者が多いのは、大阪が10年間、病床数、保健所、看護師などの医療削減を行ってきたことが原因かどうかという事になります。

次に、この維新公式のファクトチェックに対するちだい氏のファクトチェック記事です。こちらは長いので分割して解説していきます。

※ちなみに、ちだい氏の「久しぶりに維新の自称ファクトチェック再始動。もちろんやります、ファクトチェックチェック」の記事へのリンクはこちらです。


維新行政10年間の間に病床数は減少したのか?

ちだいファクトチェック記事1

(選挙ウォッチャーちだい 久しぶりに維新の自称ファクトチェック再始動。もちろんやります、ファクトチェックチェック より引用)


ちだい氏は、「『吉村が国より緩い基準で緊急事態宣言を解除すると感染終息はさらに遅れる。まさに維新災である』の部分をスルーしているのは、大阪維新の会が維新災だというのは本当だからに違いない」という、非常に滑稽な事を言っています。

しかし、そもそも国より緩い基準で緊急事態宣言を解除すると感染終息が遅れるというのは、あくまでも未来予想に過ぎません。そんな今現在の話でも無いものを、嘘か誠かなんて判断出来る訳がありません、そんな不確定なものはそもそもファクトチェックの使用が無いので、そこは論点にしていないだけだと思うのですが・・・

まあ、それはさておき、ここからが本題です。

ちだいファクトチェック記事2

(選挙ウォッチャーちだい 久しぶりに維新の自称ファクトチェック再始動。もちろんやります、ファクトチェックチェック より引用)

これは公式の解説も、ちだい氏の解説もそもそもの論点がずれています。

今回の議題は維新行政10年間の間に、病床数が減少したかどうかです。

単年度の病床数の数字を出したって何の意味もありません。10年前と現在の数字を比較しないといけないのです。

ちなみに、私が大阪府の保健衛生関連データ(医療施設調査)で調査した、人口10万人当たりの都道府県病床数のデータ(10年前の平成23年と直近データである平成30年比較)はこちら

10万人当たり病床数推移データ

これを見る限り、確かに病床数においては維新行政下で減少しているのは事実です。しかし、減少しているのは他の都道府県も同じ、なので、病床数を減らしたのは維新行政による原因と考えるのは無理があります。

ちなみに、ちだい氏は、令和3年1月時のコロナ患者の受け入れ可能病棟の都道府県比較なんていう、病床数が減少したかの検証においては何の意味も無い数字を出している時点で論外です。

そもそも、その数字だって別に大阪が飛びぬけて病床数が少ないわけではありません。というか、人口比で病棟が一番少ない神奈川県については何故かスルーしています。恐らく大阪の批判ありきの記事にしたいので、敢えて言及しないんでしょうけど。

維新行政10年間の間に看護師数は減少したのか?


ちだいファクトチェック記事3

(選挙ウォッチャーちだい 久しぶりに維新の自称ファクトチェック再始動。もちろんやります、ファクトチェックチェック より引用)

???なんで、こないだの感染拡大時に看護師が足りているかどうかって話にすり替わってるんですか?今回の議題は、「維新行政下で看護師数が減ったかどうか」ですよね。維新公式のファクトチェッカーの解説も、看護師が足らない事をデマだなんて言っていませんよね。

論点のすり替えも甚だしいです。

あと、笑えるのが、自分の知り合いがたまたま、病院で入院できなかった情報をもとにして、これが大阪の実態だと言っている点です。 

これって、その医者や病院の問題ですよね。

そもそも、こんなこと言ってるのは大阪しか無いって、全国の病院に調査したんですか? ただの個人の見解ですよね(笑)

維新行政10年間の間に保健所数は減少したのか?


ちだいファクトチェック記事4

(選挙ウォッチャーちだい 久しぶりに維新の自称ファクトチェック再始動。もちろんやります、ファクトチェックチェック より引用)

またも、論点のすり替えです。今回の議題は、維新行政10年の間に、保健所数が減少したかどうかです。ここ10年は中核市移行分を含めれば府内保健所の数は減っていません。大阪市内の保健所はずっと1か所のままです。なので減少したと言っている元ツイートの表現はデマ。維新公式の言っていることは正しいです。

ちなみに、ちだい氏は、維新は保健所数を増やしていないじゃないかと言っていますが、そもそも、直近10年間で、政令市で保健所数を増やした自治体はありません。大阪だけが増やさなかったのならまだしも、他の自治体も増やさなかったのに、それを維新の責任だと言うのはいくらなんでも無理があります。

あと、ちだい氏は保健所を1か所に統合したのは太田府政だと言っていますが、そもそも、これは市の保健所の統合なので磯村市政での事です。確かに統合されたのは、「太田府政の時代」ですが、「太田府政が行った」は間違いです。

それに、維新が、都構想が実現したら保健所を4つに増やす公約を掲げたというのも間違い。これは公約では無く、地域保健法第5条により、特別区には必ず1つ保健所を設置しなければならないので、自動的に4つに増えるという説明をしているだけです。都構想が実現したら、必ずやらないといけない事なのです。こんなものは公約でも何でもありません。行政の法律に疎いちだい氏らしい勘違いです。


大阪健康安全基盤研究所への統合により、人員削減や縮小化は行われたのか?


あと、今回の論点とは少しずれる話ですが、ちだい氏は2017年に行われた大阪府立公衆衛生研究所大阪市立環境科学研究所大阪健康安全基盤研究所への統合について言及しています。

ちだいファクトチェック記事5

(選挙ウォッチャーちだい 久しぶりに維新の自称ファクトチェック再始動。もちろんやります、ファクトチェックチェック より引用)

この記事には、大幅な人員削減と縮小化で、保健所との連携も薄れ、ほとんど機能しないものになってしまったと記載されていますが、果たしてそうなのでしょうか。

大阪健康安全基盤時研究所統合時人員移動表

※QP3秒間クッキングさんのツイートのデータを引用

確かに、統合後の大阪健康安全基盤研究所の人員は減っています。しかし、大阪市立環境科学研究所の業務のうち、統合されたのは、食品・微生物部門のみ環境部門に関しては、大阪市立環境科学センターと名を変えて存続しています。

大阪健康安全基盤研究所

(大阪市HP より引用)

なので、人員が削減されたかどうかと言うのは、大阪市立環境科学研究センターの人員も含めて比較する必要があります。それを含めると、統合当時は6名ほど人員は減っていますが、2年後には両組織とも人員を増やしており、むしろ統合当時より増加しています。 

これらのデータから勘案すると、大阪府立公衆衛生研究所と大阪市立環境科学研究所の統合によって大幅な人員削減と縮小化された、というちだい氏の主張はデマという事は明らかです。


行政に対して詳しくも無く、ライターでも無い、只の素人にも突っ込まれまくる記事。


私は、バレットさんのように地方行政に関して聡明な知識があるわけではありません。しかも、今回note記事初投稿で、ライター業の方からすればゴミカス以下レベルの文才しかない只の素人です。

しかし、今回の選挙ウォッチャーちだい氏の維新ファクトチェックチェックの記事は、こんなズブの素人にすらここまで突っ込まれるぐらい、主観と妄想で自分の主張を述べてるだけの稚拙なものであるという事が、この記事を読んでいただければお分かり頂けるのではないかと思います。


#選挙ウォッチャーちだい #選挙ウォッチャー #ちだい   #ファクトチェッカー大阪維新の会公式   #ファクトチェック  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?