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日韓戦とわたし

生まれたのは日本だが、国籍は日本じゃない私。

通った学校は、日本の学校で、親との会話は日本語だが、国籍は韓国の私。

家のカレーは幼稚園の時から、1番辛い『5』。いとこの家で甘口カレーの星の王子様を食べた時は、あまりの美味しさに感動した。 
幼稚園は別として家で甘口カレーが出るとは思ってなかったので、『こんなに美味しいカレーがあるとは思わなかった』と、心から思ったのを覚えてる。

家の魚の煮付けは、赤こしょう(赤唐辛子)とニンニクが、たっぷり入った煮付けだった。お醤油の、日本風煮付けを食べたのは、大人になってから。結婚してから、日本風煮付けの作り方が分からなかったし、上手く作れなかった。私には日本風煮付けは、パンチが足りない感じで美味しいと思えなかった。
ま、私が下手なだけだったかもだけど。

天ぷら(練り物)の煮付けは青こしょう(青唐辛子)がたっぷり入ったもので、見た目は辛くなさそうなのに、食べると子どもの私にとっては、火を吹く辛さの煮付けだった。
小さな時は、出る料理によく青唐辛子が使ってあった。料理に色の付かない青唐辛子は、見た目では分かりにくいため、勢いよく食べると、何度か口の感覚が一生戻らないかもしれないと言う目にあっていた。
なので、少々知恵がつき出すと、少し味を見てから食べるようになった。食卓に常に唐辛子爆弾が隠されていた。

おばあちゃん、おじいちゃんを、
ハルモニ、ハラボジって呼んでいた。
でも、お父さん、お母さんの呼び方は、
アッパでもオンマでもなく、お父さん、お母さん。

そんな私が日韓戦を見る時は複雑な気分になる。

韓国が攻められていると、微妙な気持ちになる。だけど、日本の選手の名前や顔はテレビで観る機会が多いため、親近感がある。情に似た感情というか、負けろっ!という気分にもあまりならない。
韓国を応援しているのか…
うーん。応援したいのはどちらなのか…

日本を応援したい気持ちが出ると、韓国を、裏切ってる気持ちになるし、韓国を応援する気持ちが湧いてはくるが、選手の名前に聞き覚えがほぼなく、何だか応援に気持ちが入らない。

勝手に受け入れて貰えていない気分になってくる。

私の微妙な部分

日韓戦を見るたびに繰り返される、私はどっちのベンチ側なんだ?って気持ち。

結局、私は日韓戦をあまり見なくなった。

ただ、韓国が日韓戦になると異常に盛り上がり敵意むき出しの感じの状況になる事が、ちょっぴり悲しくなる。

例えばだけど、韓国vsフランスとか、そんな感じの熱量でいて欲しいと思ってしまう。
日本以外の他の国と戦う時と同じ感じでいて欲しい。

どちらも私にとっては大切な国だから。

未来の子ども達のためにも、日韓関係が少しでも良くなりますように


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