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はじめてのおつかい あれから7年 [再掲載]

ナレーター(以下ナ)『無言で歩き始めたのが印象的だったお兄ちゃん。不安そうだった表情が、帰ってきた頃には、自信のあるお兄ちゃんの表情に変わっていました。あの時のお兄ちゃんは、その後どうなっているのでしょうか?今日は、お兄ちゃんから直接、はじめてのおつかいについて、引っ越しして新しい環境でがんばった一年生の頃について語ってもらいました。あれから、7年。ずいぶん体も大きくなって成長したようですよ!お兄ちゃん~』

兄『あっどうも。』

ナ『はじめてのおつかいの時の事覚えてますか?』

兄『けっこう覚えてます。』

ナ『どんなことを覚えているのかな』

兄『レジのおばちゃんに、ちっさいのに一人で来れたの?って言われました』

ナ『おつかい、やってみてどうだった?』

兄『最初の時は、けっこう怖かったかな』

ナ『その後、何回もおつかいやったんだって?』

兄『次からは楽しかった。おつかいは今でもけっこう好きです』

ナ『一年生の時は、新しい友達と仲良くなるの大変だったんじゃないかな』

兄『最初は友達がいないって、どうなるのかあんまり分かってなかった。一年生になってそれがわかって、やっぱりちょっと嫌だった。でも、今はこの小学校が最高に楽しいよ』

ナ『あの時、引っ越ししなかったら良かった。と思うことはある?』

兄『引っ越ししなかったら良かったとは思わないかな。今が楽しいし。でも、保育園の仲間と同じ小学校いってたらどうだったかなって思うことはあるかな。まあ。でも、なってみなくちゃ分からないことだから別にいっかなー』



ナ『お兄ちゃん、どうやら、はじめてのおつかいも、お引っ越しも最初は嫌だったみたいです。お母さんは、お兄ちゃんが嫌がってるなんて思っていなかったんじゃないでしょうか』

母『嫌がってるとは知りませんでした。心細く感じているかなとは思ってましたが。色々と感じていたんですね』

ナ『ところで、女の子からのバレンタインチョコはどうでしたか?』

母『一年生の時に一度だけもらったことがありました!あの時の事は忘れられません。』

ナ『お兄ちゃん喜んだでしょう?!』

母『喜んでましたね。ただ、私が全然喜べなくて。今思い出すと笑っちゃうんですが、ジェラシーってやつですかね。チョコをくれた女の子に、なにぃ!!?って一瞬、怒りを覚えました(笑)』

ナ『あらら。怒りとはまた激しい』

母『あの時、なんだか姑の気持ちが急に分かったような気になりました。それ以降、お義母さんには、なんだか申し訳ないような不思議な気持ちです。それもあってか、以前よりも姑との仲が良くなりました。主人を素敵に育ててくれたお義母さんに感謝です。これは、息子にバレンタインチョコをくれた女の子のおかげですね』



ナ『あれから7年。いろいろな事があったようです。お兄ちゃんの成長は家族をより仲良くしてくれているのかもしれませんね。お兄ちゃんに彼女が現れたりしたら、お母さんどうなっちゃうのでしょうか?!その時は、はじめてのおつかいが、続編をお届けしましょう!最後に、お兄ちゃんが夏休みにパラグライダーの飛行体験をした時の事を、詩にしたためてくれました。そちらをご紹介してお別れいたしましょう♪』



バラグライダー

山を下ると空にいた

空にいたのは十秒だけ

鳥になれた十秒

地上にいても空にいる

空にいたのは十秒だけ

鳥になれた十秒

あの十秒は忘れない

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