感情は綱引き
強烈な感情の持ち主と対峙する時、綱を持ってはいけない。それが他人であっても自分であっても。
引き込まれるか、引っ張り返すかしか選択肢を持っていなかったとしたら、それはとても苦しい思いを強いられるかもしれない。
強い感情は相手をコントロールしようとする。自分の思い通りにするために、影響力を増すために。強い感情はその人の持っている道具。
ある人は怒ることで
ある人は泣くことで
ある人は哀しむことで
ある人は喜ぶことで
ある人は笑うことで
強烈にコントロールをはじめる。
道具を持った人とケンカなんてしようものなら結果は見えてる。その綱を持ったら最後。それがたとえ自分自身だったとしても。
感情は、見た目と意図が違うことがある。
怒っている方が生きた心地のする人もいる。
泣いているけど悲しんでいない人もいる。
笑っているけど苦しんでいる人もいる。
喜んでいるけど悩んでいる人もいる。
哀しんでいるけど楽してる人もいる。
聞くまで分からないことだらけだし、聞いてたのに騙されてる事もある。言うまで分からないこともあるし、分かってもらえたとて変わらない事もある。
決めつけはよくない。
道具として感情を使っているかもしれないし、見た目とは違うかも知れない。わざと隠している事だってあるし、知っているものだと勘違いされていることもある。
時に割引いて考えたり接したりしなくてはいけないし、あるいは本当のことは隠れているかもしれない。相手のことは簡単には分からない。ずっと分からないままかも知れない。自分のことだって分からなくなることさえある。
分かったらいいわけでもなく、分からないから嫌なわけでもない。
私って生き物は贅沢極まりない。
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