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自己肯定感を育てる工夫②[再掲載]

過去記事を編集して、再掲載しています。続き物ですので、しばらくお付き合い下さいませ。

(ΦωΦ)猫写真は最新ですので、過去記事ですが写真だけでもお楽しみ下さい。

前回の記事はこちら↓


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アメとムチ

ムチは無くても、出来ることあるよ。そんなお話。

前回の記事でも書いたように、どれ程痛い目にあっても、どれほど叱責されても、また元の状態へ戻っていってしまう。回復の原理というものがあります。


ムチの副作用

①行動自体を減らしてしまう

しかられないようにするために、何もしないようになる。


②何も新しい事を教えたことにならない

新しい行動は強化と消去の組み合わせによって生まれる。


③一時的に効果があるが持続しない

回復の原理。叱られないと行動しないのであれば、常に叱ってくれる人の存在が必要となる。


④ムチを使う側は罰則的な関わりがエスカレートしがちになる

虐待に繋がりやすい危険をはらんでいる。
ムチを使う側は『どうして、何度いっても分からないのか?』と考えがちになり、叩く強さやペナルティーが徐々に増してしまう。


⑤ムチを受けた側はネガティブな情緒反応を引き起こす

極度に人を恐れたり、恨んだりすることが起こりやすい。あるいは『自分はだめだ』と思い込んで非活動的になり、いわゆる『自尊心』が傷付いた状態に陥りやすい。


⑥力関係次第で他人に同じことをしてしまう可能性を高める

ムチを受けた側が、状況が変わって力関係の強い側に回った場合、力関係の弱い相手に対して同じような罰的な関わりを行ってしまいがちになる。


アメでも、ムチでも同じように『刺激』です。刺激があると学習が進み、行動が強化されていきます。

ムチによって、その後の行動を弱める(弱化)ことを強化しようとすれば、ずっとムチを振るう必要がでてきてしまいます。

アメとムチの両方からの『刺激』ではなく、アメとアメ無しという、『刺激あり』と『刺激無し』を使い分けて行くことで、充分に行動を変えていくことが出来ます。

『刺激無し』の効果はとても高いものです。けれど、それをするのには、なかなか勇気がいるかもしれませんし、途中で我慢できなくて何らかの『刺激』を与えてしまい、失敗することもあるかもしれません。

親のほうが、『根負けした』と言う状態になると、ミッションはクリアできません。ミッションクリアには、親の忍耐が試されているのか?と感じることが多々あります。

例えば、発達障害児のかんしゃくにも、アメ無し。つまり『刺激無し』は効果があります。

かんしゃくを起こすことは全く悪いことではありません。むしろ、自分の状態を本人が整えるために必要なのだろうと感じます。

かんしゃくを、まわりが止めようとしたり、かんしゃくに『刺激』を与えてしまうと、このかんしゃくは本人の中で、意味のある有効な手段となってしまう場合があります。

例えば、かんしゃくに対して、


ムチの『刺激』

『いい加減にしろ!』『うるさいぞ』『他人への迷惑だ!』などの叱責


アメの『刺激』

かんしゃくを起こす度に、抱きしめる。撫でる。『どうしたの大丈夫?』『いいこだから。いいこいいこ』などの声かけ


どちらをしたとしても、学ぶことは、かんしゃくを起こすと『刺激』がもらえる。という事になります。

アメ無し『刺激無し』

その場を離れる、かんしゃくを見守る、かんしゃくを相手にしない


などの行為に変えていくと、かんしゃくを起こしても『何も変わらない』事を学びます。

この、何も変わらないことは、かんしゃくをおこした事そのものを認める事につながります。説明してあげたほうが、より分かってもらえるかもしれませんが、どんな状態であっても、大丈夫なのだと思う事ができると、次第にかんしゃくは起こさなくなりますし、かんしゃくを起こしても、自分でコントロールしなくてはならないことも学びます。

かんしゃくは、24時間続けられるようなものではありません。必ず自然におさまっていく時が来ます。それまで待つこと。

かんしゃくが終わったら、直ぐにアメの『刺激』や話の切り替えを行います。

最も重要な事は、かんしゃくを起こしていないときに、アメの『刺激』つまり、スキンシップをとったり、お母さんから誉められたり、家族から頼られたり、一緒に楽しんだりすることを充分に味わいます。

アメの『刺激』が、最も効果があるのは、行動が起こった後の30秒ほどといわれています。

『そういえば、あの時のあれとっても良かったね』なんて、一年後に誉められても、その行動を強化するためには、なんの効果もありません。

アメは、事が起こったその時に直ぐに出さないと、せっかくのアメの効果が得られないので、出し惜しみせず、どんどんと子ども達を誉め、どんどんと子ども達の行動を認めて行くことが、自己肯定感を育てるコツです。

noteの記事をアップして、直ぐに連続投稿のお知らせが出たら、明日も書こう♪って思えるのと全く同じです。

親が子どもにするだけではなく、子どもが自分ですることもできます。変えたかった行動を自ら変えていくことができます。そしてそれは、自己肯定感を育てる事につながります。

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アメの効果は、行動後の30秒まで

何かをやり始めたら、『よし!』って言う。みたいな簡単な事の繰り返しです。

やり遂げた時に、スタンプを押すとか、シールを貼るとか。

買い物をすると、ポイントが付く!も同じですね。

その場で直ぐにポイントが付くから、意味があるんです。そう言う意味で言えば、私が発行する、にゃんポイントには時差があるので、アメの効果は薄くなります。

これらはすべて、その人の持っている内面性や、生まれ持った特性、外見や肩書き、人種や性別、趣味嗜好などを否定しません。そのままで、丸ごとOK が出せるシステムなんです。

ね、とっても愛に近いと思いませんか?これをしていると、自分で自分を好きになりますよ。そして、子どもの事も家族の事も、回りの人もみんな、そのままで素敵な宝物に変わります。結果的に、自己肯定感を育てることができるのです。

感情と行動を別の物として扱ってください。必ず、あなたが癒されますから。そして、あなたの大切な人も癒されます。

行動分析学にはもっと様々なテクニックがありますが、私が日常で大切にして実践に取り入れているのはこんな感じです。

アメ無しは、慣れるとめちゃくちゃ楽ですよ。最初は、ちょっと根性いりますけどね。

ご機嫌で居られる時間が多い人は、きっと自分にアメの『刺激』を上手に与えられる人なのだと思います。私はそれが、生まれ持った才能や勘なのだと思っておりました。自然にできている人はそうなのかもしれません。

けれど、テクニックとして後付けで充分できることだったんです。だって、動物はみなそうなんですから。本能的に持っているものを、活用する訳なので、直ぐにでもできるようになります。

大丈夫。私でもできました。うつ病だった夫にもやってます。兄ちゃんにもやってます。発達障害児の弟にももちろんやってます。

みんな幸せです。

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次回は、変化させたい行動や、困った行動はなぜ強化されて行ったのか。どこに注目し、どうやって改善していけばよいのかというお話です。


〜To be continued~

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