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29 出世しなかった話  

久々に会う友達と近況報告をしあったときに、
「もう、えらいひとなんでしょ?」と聞かれる。
だけど、私は、えらくなれなかった人。
「なんで?」
と聞かれるが、こっちが知りたい。
「ことわってるんでしょ?」
「ううん、オファーがないよ。」
(笑)
というのが、定番の会話。

恥ずかしい気持ち
悔しい気持ち
情けない気持ち
過去を後悔する気持ち
ごまかしたい気持ち

何回も考えている。
誰かと久しぶりに会うときは、必ず想像してしまうし、その通りの会話になる。
あーあー。

えらくなりたかったね。

お友達はみんなえらくなってしまった。

さみしい気持ち

もうすぐ仕事をやめるけど、この気持ちって、一生きえないのかな?
ずーっと考えてるよね。

えらくなれなかったから、さみしいからやめるわけではない
と言っているけど、ほんとはそれかな?

自業自得はわかっている。
人に対して、意地悪だったり、効率重視とか言って変な正義を振りかざしたり、こだわりが強くてめんどくさい人だったし、早く帰りたいっていつも思ってたし、
自分の思い込みで解釈を変えてしまうことが多かったし。
人のせい、世間のせい、
煙草で毒されていて、自分のことを全然考えていなかったんじゃないかと。
見栄っ張りで、人にうまく頼れない。
かわいくない。見た目もいまいち。声も低い。
大人になるのが遅かったんだと思う。
何にもチャレンジしなかった。
ぬくぬくしていた。

ざーんねーーんでした。

って、毎日考えちゃうよね。
でも、後悔だけしていても、どうしようもない。
悪いところも受け入れるんだったね。

いいところもあるよ
言葉のセンスがいいとか、字が上手とか、新しい物好きとか、流行に敏感とか、体力がある、続ける力がある。
おもしろいし、自立してるし、一人で生活には困らない

今後のために、これを書いて、許す儀式?

一生悩むのかな?

だけど、今、とても生きるのが楽になって、楽しいこともあるし、
とにかく、賢くてかわいい娘がそばにいてくれてるから、
だんだん良くなってる気はしているので、
頑張って生きるんだよ。



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