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社畜が骨折したら、引きこもりになった件。⑯~社畜の謎に迫る3~

前回、睡眠と食事に特化といいつつ睡眠で終わってしまったので、今回は”食事”に関するお話です。前回、”朝食のような”食事をする”ことで分泌されるインスリンなどを一定値に抑制するため臓器が、身体が活動状態になります”とうんちくを垂れていましたが、実は、私、それほど食に興味がありません。好き嫌いはない方ですが、栄養学的には最低な食事でもそれなりにお腹が満たされれば十分なぐらいで、多忙なときは、とりあえず口に入れることができるカロリーバーと飲み物で済ませることもありました。

そんな乱れた食生活でも、運動量が少なかった前職では、貧血に悩まされたものの、無事に生活できていました。しかし、あくまで表面上、問題がなかっただけで、今の職場に転職してきてから栄養およびカロリー不足で一気に痩せました。元々、体脂肪率20%前後の体型から2ヶ月で5キロ以上落ちたことを振りかえると、異常な痩せ方といえます。

でも、元々、キチンと3食食べる習慣がなく、基礎体力がない私にとって、疲労は心身に関係なく、「お腹が空いた~!」という食欲増進ではなく、「疲れた・・・・・・寝よ」という食欲減退への後押しとなってしまうのです。諸先輩方からも「食べてる? 大丈夫?」と心配の声があがったぐらい、ヘロヘロでした。その当時、同僚の見習いもストレスで帯状疱疹を患っていたので、お互い慰め合うことができたのが唯一の救いです。

大げさな・・・・・・と言われるかもしれませんが、運転士を目指す人へのアドバイスとして、コミュ症、神経質、軽度のパニック障害、持久力不足の中のひとつでも当てはまる人は改善のための試行錯誤をしておきましょう。取得希望の免許の違いにもよりますが、最長半年程度の寮生活と、同期間の指導者とマンツーマンでの運転実習があります。

寮生活は、月曜日に入寮、金曜日に退寮して一時帰宅を、おはようからおやすみまで徹底的に時間を管理をされます。一応、授業後に外食に出かけたり、関連施設でスポーツを楽しむことはできましたが、一番酷いコロナ禍では感染症予防のため、寮から一度も外にでられなかったそうです。一方、運転実習は、その期間中、同じシフトで生活するので、おはようからおやすみで終わらず、仮眠室もお隣で・・・・・・なんてことも普通で、プライベートが得られるかは、指導者の性格と相性に委ねられてしまいます。

でも、それぐらいプレッシャーに強くなければ、人の命や安全は守れないという考えなので、習うより慣れろ、刻みつけろという他ないのです。なので、私の体調不良が治まったのは、運転士見習いとして部署を異動してきてから1年近くが経過した、見習い卒業試験合格後の話でした。

つまり、どれだけ努力しても、体質的に無理なものは無理。私の場合、頑張って食べただけ吐いてしまうので、3食食事付きの寮生活は最初から完食は諦め、食べたいものから食べられるだけに留め、運転実習では、キチンと毎回3食とるのではなく、高カロリーで栄養バランスがとれたものを、少量、食べられるときに食べられるだけ、何度も口にするようにしていました。

なので、前述のように諸先輩方から心配されてしまったのですが、教導の先生にだけは事情を説明しておいたので、どうにか見守ってもらうだけで試験合格まで達することができました。ただ、そこまで辛い経験をしても、基本的な毎日3食という食生活は未だにできていません・・・・・・。

⑧でお話したとおり、24時間勤務に必要な着替え、衛生用品、仕事関連の書類などにプラスして、3食分のお弁当を毎回、通勤時に持ちあるく苦痛と、食事への興味を天秤にかけると、どうしても、リュックの重さに軍配が上がってしまいます。それでは見習い時の二の舞だと反省して、簡易的なレトルト食品やカップ麺などを職場のロッカーに備蓄したこともありますが、仮眠明けの短い時間に朝食をとる気力がわかないのです。

ですが、備品は、使わなければ意味がありません。賞味期限前には食するようにしているものの、健康的かといわれれば違うと答えるしかないでしょう。理想は、職場にある電子レンジやポット、トースターや簡易キッチンなどの調理環境を器具を使って、諸先輩方のように、食堂の定食や流行りの品をササッと作ることなんですけどね・・・・・・、寝付きは人一倍良くても、寝起きは最悪なので、身体のスイッチを入れるだけで現状精一杯なのです。

しかし、骨折後、状況は一転しました。
原則は引きこもりですが、体力維持のために簡単な家事や散歩が欠かせません。家事はルーティンとして熟していましたが、散歩は目的がないと、気分が乗りません。なので、図書館へ本を借りにいったり、食材の調達離れたスーパーへ行ったりと、わざと理由を作るようにしていました。結果、毎日のように買い物に行くようになり、のんびりと料理をする時間があるので、食事の量、質ともにあがりました。

それに加え、骨や筋肉を支えるためプロテインを摂取したり、理由もないのにお菓子を食べたり・・・・・・とプラスアルファが増えたため、体重が3ヶ月で1キロちょっと増えてしまいました。正直、減っている時は精神的に余裕がなかったので重篤になるまで気づけなかったのですが、増えていくのは、バストの重みや、お腹の浮き輪ですぐに実感できました。

それでも、今はダイエットはせずに、健康的?な引きこもり生活を維持していくつもりです。骨が折れやすくなる、可動域が戻らなくなるリスクに比べたら、1キロや2キロは許容範囲ですよね?

そして復帰後、何年かぶりにお弁当チャレンジをするつもりです。朝食をしっかりとるのは無理にしても、残りの2食である程度、栄養素を確保できるようにしたいです。その上の理想は、お弁当持参で浮いたお金で美味しいブランチを食べることでしょうか?

つづく。


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