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引きこもりというネコを脱ぎ捨てたら、いろいろと制御が効かなくなった件。⑫

手帳遍歴。



前回の「鉄道」つながりで、今回は、「電車の運転士」に関わる「手帳」のお話をしたいと思います。

以前お話しましたが、私は現役の電車の運転士です(ちょっと特殊ですが)。その運転士の資質として重要視されるのが。

「時間厳守」。

毎回異なる変則制のシフトを遵守し、点呼のたびに時計を合わせている几帳面さが当然備わっていなければ、世界でも類をみない過密ダイヤを支えるなんて、到底無理な話。「遅刻」は、運転士にとって致命的なミスとして扱われ、秒単位でペナルティが科されてしまいます。
だからこそ、運転士にとって「手帳」は手放せないアイテムなのです。

外出するとき、手荷物は極力減らすほうですか、それとも・・・・・・。

どちらが良い、悪いわけではありませんが、私はなるべくモノを持ち歩かない派です。鞄に入れるのは、財布・手帳・ペン・常備薬・ハンカチ・ウェットティッシュ・飴・傘ぐらい。あとスマホをポケットに入れ、ワイヤレスイヤホンを首にかけ、マスクをしたら完成。
足りないものは原則、現地調達。これに替えの下着と洗面用具があれば1泊2日の旅行もOK。身軽さを第一にしています。

軽さを求めて、スマホのスケジュール帳に移行しましたが。

数十年も続けていた紙の手帳を止めたのも、スマホのスケジュール帳へ移行するためでしたが、結果は失敗。日記の書き忘れはまだしも、スケジュールの把握、とくに待ち合わせの時刻が頭の中にインプットされず、危うく遅刻しかたのです。
それでも、どうにか間に合い、一息いれてから・・・・・・。
「これが仕事だったら」
と、我に返った瞬間、ゾッとした私は、早々スマホのスケジュール帳を切り捨て、紙の手帳に戻ることになりました。

手帳難民のたどりついた先は。

そこまでは以前と変わらない状態になるだけと考えていたのですが、日めくり系はもちろん、ウィークリー手帳でも、A5版以上は、やっぱり、厚い、重い、かさ張るの三重苦で、納得できない。
ですが、マンスリー手帳では3行日記すら書けずに、記憶を辿ることが容易ではありません。

なので、今年からはマンスリータイプを持ち歩いて、ウィークリーまたはバーチカルタイプに日記や家計簿、献立表などを書き記すことにしました。
ただ、フリーページが多いと、どうしても何か書かなければならないといった強迫観念に囚われてしまうので、フリーページが少ない手帳を探しかけて、ふと浮かんだ素朴な疑問。

「フリーページの活用法ってなんだろ?」

と、調べてみたら、想像以上にたくさんありました。
そのひとつをご紹介します。

ノートやメモに書いていることを手帳にまとめる
買い物リストを作る
買い物の振り返りをする
ウィッシュリスト・バケットリストを作る
心に残ったフレーズを書き留める
読書リストを作る
チケットの半券を貼る
悩みや不安を書き出す

手帳のフリーページが空白の人は必見!おすすめの使い方まとめ | 印鑑・スタンプ・文房具のシヤチハタ公式メディア (shachihata.jp)

△「まとめる」
バーチカルタイプの空白を、そのために用意しているので普段は使いませんが、何冊も分けて書いて、どこにいったか分からなくなるぐらいなら集約しておく方が探しやすいと思います。
ただし、ページ数がかさむと徐々に検索しずらくなっていくので、日付が分かるようにインデックスを貼るか、目次を作るべきだと思います。

◎「買い物リスト」「振り返り」「ウィッシュリスト」
「買い物リスト」は、買い物のたびに手帳を出すのが面倒なので、スマホのメモを利用しています。「振り返り」は日々の日記や、バーチカルの振り返り欄で終えているかな? ですが、「ウィッシュリスト」のように1年かけて何度も読み直すものは、休日とあわせて予定を立てやすく、私自身も使っているのでおすすめです。

◎「心に残ったフレーズ」「読書リスト」
「読書リスト」のかわりとして「心に残ったフレーズ」は、バーチカルタイプの空白に書き留めるようにしています。そのまま引用することがほとんどですが、下記のような箇条書きや、自分でも何を書きたかったのか分からない単語だけの場合もあります。
ですが、それもそれで気になったら、再度読み直すので良しとしています。

リングー「あなたは何者?」という問いかけへの答え。
ネックレスーTPOにあわせ、全身のバランスを整えるもの。
イヤリングー顔の明るさを左右し、揺れるものは特に目をひきやすい。
ブレスレットー動かすと揺れ、きらめくもの。本能に響くもの。
ブローチー味方につけたら最強。思ったところにつけられるようにする。

レディのたしなみーJewelry Lessonー 青山櫻

△「チケットの半券を貼る」
デコって旅行記もどきを頑張って作っていたこともありますが・・・・・・ 読み直してみると、デコり創意工夫した感情の揺れが、旅行そのものの感慨を上回って以来、すっぱりと止めました。

代わりに、1日の終わりに、チケット・パンフレットを全部まとめて写真を撮ってから、一番印象的なものの切り抜きだけを、日記の欄を覆うようにマスキングテープで貼りつけることにしました。そうすると、切り抜きを見てから日記を読みなおすことになり、記憶が鮮明に蘇るようになりました。

×「悩みや不安を書き出す」
う~ん・・・・・・ 経験談から言わせていただくと、おすすめしません。
一心不乱に書き出すまではOKですが、それをそのまま残したことで、私は逆に心が不安定になりました。
「こんなこと悩んでいるんだ」「どうしてダメなんだろう」と。

なので、書き出したものは、どうしても解決しなければならないことを書き出したら、すぐに破りましょう。破るという行為だけで、大分スッキリできます。ただし、問題提起として残しておきたい場合は、A4の紙を別に準備して、書き終わったらクリアファイルなどではさみ、見えない場所に保管してください。時期をみて読み直すには、一度忘れることが大切です。

ちなみに、バーチカルタイプを使っている私ですが、時間別で区切って予定を書き込むことはしていません。

その使い方は長くなってきたので、次回につづきます。


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