社畜が骨折したら、引きこもりになった件。㉘~リハビリと新たな痛みと2度目の延長~
今回のお話は、
3~5回目までのリハビリの話。
今までとは違う、新たな痛みの話。
復帰しようと足掻いたけど、2度目の自宅療養の延長を宣告させれた話。
になります。前回同様、痛み耐性がない方、トラウマが発動しそうな方はご遠慮ください。ただ、治療やリハビリを頑張っているのに改善しない理由の一端にはなると思います。
忠告はしましたよ?
大丈夫ですね?
3回目のリハビリで。
理学療法士の先生から「筋肉のコリが和らいできたから、少しだけ筋肉を伸したり、筋膜を和らげる動作を取り入れましょう」と言われました。
どうやら痛みと焦りを紛らわすためにしていたストレッチが良い意味で効いていたようです。言われるままに仰向けになったり、横寝になったりしながら、指先から肩に向かってグルグル、グリグリと主に関節を動かされました。その中で接触具合が悪い場所に当たってしまい、骨がポキポキと鳴ったり、疼痛で反射的に身体を竦めたりすると、先生が雑談で気を紛らわせてくれました。
自分でもチョロいと思いながら、骨折してから家族以外ほとんど会話という会話がなかったこともあって、新鮮で、楽しかったです。
リハビリ終了後。
自宅でのリハビリについて、更に具体的な指摘をいただきました。
左手を前に習えの状態から垂直に向かってあげる。ただし、右手で肩の骨を上から押え、手のひらから持ち上げるようにする。
横から水平にあげる。こちらも右手で肩の骨を上から押さえること。
脇を閉めてから、開く。閉めるのが難しければ右手で固定すること。
両手の甲を背中にのばし、休めの姿勢がとれるようにする。結べなければ、くっつく努力を、それが無理なら左手が背骨につくまで頑張る。
受傷するまで無意識で行っていたため、驚いたのですが。
手を後ろに回すのはもちろん、上下左右に動かすときも肩やヒジの関節をひねっているそうです。それが骨折などで痛みを覚えてしまうと、身体が反射的に痛みを避けるためにひねるのを止め、安全なところを超えそうになると歯止めをかけてしまう癖ができてしまうのだとか。
なので、癖を直すためにも、元の動きに戻すためにも、力尽くで動かすのではなく、正しい姿勢、力加減で行う必要があるそうです。私がずっと疑問視していた”無理のない範囲”の真相とは、早く治りたくて自分の可動域を超えた動きをしてしまうと、痛みに敏感な身体が、更に動きを制限するという悪循環に入ってしまう危険性を指していたのです。
ですが、「正しい姿勢、力加減で行ったとしても、それまで制限され、弱ってしまった筋肉には負荷が大きく、ぶり返しなどで体調の変化が激しいのは受け入れるしかありません」という厳しい言葉もいただきました。
その言葉どおり、筋肉のコリは和らいできたものの、骨と神経が擦れる痛みがその頃から私を苦しめ、4月下旬の現在でも悩まされています。
その痛みは、日中ではなく寝てから3時間以内に起ります。
左小指の痺れです。
割と深い眠りの中にいても、違和感で目覚めてしまうぐらい不快です。
10~30分ぐらい起きていれば収りますが、二度寝しても同じなので、睡眠不足に悩まされた上に、昼寝でリカバリーしたくても同じ痛みで起こされるので、寝るのが嫌になりかけました。
4回目のリハビリで。
そのことを理学療法士の先生に尋ねると、対処方法としてマッサージを追加してくださいましたが、効果的な治療や投薬となると、整形外科の先生しか答えられないという返事。
その日は、5回目のリハビリの日であり、久々の問診の日。
何より、職場に復帰できるかの最終的な判断をくだす日でした。
なので、「明日は久しぶりの診察。3月に復帰できるのか覚悟を決めよう」と前日の日記には書いていましたが、翌日の日記では「予想通りダメだった。肩だけでなく、身体全体が連動するように動かさないと。最低でも背骨に手の甲がつかないとダメだ」と、半ば諦めの文章が書いてありました。
そうです。
私は、2月29日、二度目の自宅療養の延長を、整形外科の先生から宣告されました。診断書には「リハビリ通院中であるが可動域が改善していないため2024年4月1日まで自宅療養の延長と加療の旨」という記載。
骨は確実にくっついているのに、職場復帰には足りないという明言。
唯一の救いは、「左小指の痺れが、筋肉の衰えによるものではなく、正常な位置へ戻りつつある骨が神経を圧迫しているから」と、ロキソニンとは異なる鎮痛剤を処方していただけたことでした。
その薬は、慢性疼痛や、癌の治療に使われる鎮痛剤で、重篤な副作用や摂取多量による依存症を引き起こす可能性はあるものの、ロキソニンよりは痛みを強く、長い時間、抑える力があるそうです。
普通の薬局では取り扱っていないと思うので、交通事故の後遺症や、一般の鎮痛剤では耐えられない痛みをお持ちの方は、一度、整形外科を受診してみるのはいかがでしょうか? 問診や経過観察など、それなりに手間はかかりますが、症状に見合ったときの効果は絶大です。実際、飲み始めてから1週間ぐらいで左小指の痺れが収るようになり、5月の症状次第では薬を減らせる可能性がでてきました。
ただ、こればかりは症状が千差万別だけに、効果を保証できるものでもありませんし、先生によっては処方されない場合もあるので、ご承知おきください。
最後に。
恒例になりつつある職場報告会。
症状の説明と、診断書の提出。当たり前のように湧き出る書類へのサイン。
何も変わることがない手続きを終え、退出しようとしたときでした。
「1ヶ月以上休業した従業員は、復帰前に、産業医との話し合いが必要なんだけど、12日午前9時半までに、来ることはできる?」
・・・・・・産業医さん?
そういえばいらっしゃいましたね。職場専属の担当医が。
健康診断や医学適性検査、衛生安全委員会などでお世話になっている、あの方と、1対1で面談しないと復帰できないのに、話を聴いたのが今日2月29日。
明日は、3月1日ですが?!
どうやら、3月の復帰は、職場でも端から無理だと思われていたようです。
次回に続きます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?