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社畜が骨折したら、引きこもりになった件。⑳~継続している趣味は一石二鳥?2~

最初に感謝と喜びを。
「スキされた数(記事)」50回達成しました。つながりがあるようでないお話に「スキ」をしてくださる皆様のおかげです。ありがとうございます!

今回は、2つのスクリーニングの話。

スクリーニングとは、条件を設定してそれに合った銘柄を探し出すこと。

スクリーニング│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

ひとつめの希望だけだと候補数が膨大で絞りきれないので、最低でも条件をふたつ追加しています。

ふたつめは、大事なリスク管理の話。
株主優待にプラスして、2%の受取配当金がある。

預貯金と違って株価は上下するものですが、優待の廃止も突然行われます。すると、その付加価値分(優待券を売却した時の価格)を配当金に上乗せしない場合、下手をするとストップ安(1日の取引で下げられる限度額)まで株価が落ちます。それでも、会社の財務状況(お財布具合)が良ければ、私の経験上、年単位で元に戻るか、それ以上の株価になります。

事実、株主優待で有名な「オリックス」はふるさと便という優待を廃止しましたが、受取配当金に上乗せすることで、私の現物での評価損益率は100%を越えています。

そこで重要なのが、待てるだけの余裕が持てるか、どうか。
仮に配当金が2%あれば、銀行に預けるより利息がもらえるからと、売るのを考え直すことができます。株は会社が倒産したり、上場をやめたり、売却しないかぎり、損は確定しません。損が確定するのは、取得したときと手放したときの差で生じる差額だからです。

怖い話になりますが、配当金がゼロで、優待が廃止された場合、株価がストップ安になるどころか、株そのものが廃止になりかねません。つまり、売却しても価格がゼロなので、取得額全額が損失額です。こうならないためには、株を買ったら、配当金の増減、優待の追加・廃止といった利益に直結する情報だけは確保しておきましょう。

ただし、その他の条件でストップ安や下降トレンド(当分値下がりが予想される)に入ったとしても、大好きな会社で保有し続けたいから、全損覚悟で保有するのも手です。復活した時、ほぼ爆上がりします。コロナ禍で価格が失墜した「商船三井」は、コロナ収束後、元値どころかそれ以上の価格に値上がりしています。

結局は、究極の勝ち方のひとつ、上がるまで待つのが大事なのではないでしょうか? 私の場合、証券会社のメルマガで前述した配当金の増減、優待の追加・廃止にプラスして、株価の値動きをある程度把握してはいるものの、口座にログインするのは月に1度すればいいほうです。それぐらい気楽に、長期運用ができるかが鍵なんだと思います。

3つめは、購入額の基準値。
株主優待がもらえる単位株価が30万円以下。

ふたつめのお話と重なりますが、株は投資だから、原価割れするから怖いという方がいる一方、大金のはずの退職金を一括とか、生活費を苦し紛れにとか、不思議な買い方をする方がいます。なぜでしょうか?
それだけ切実なリターンが欲しいからでしょうが、その時点で矛盾しています。退職金のような大金を投入するなら万全の準備をするべきであり、生活費が刻一刻と目減りする生活をしてまで投資するべきではありません。

では、株式に手を出せるのは裕福層だけなのでしょうか?
余裕資金があればあるほど利益率が高いというのは間違ってはいませんが、⑬でお話ししたように、万が一の傷病やトラブルに備えて、生活費の3~6ヶ月程度手元にあれば十分スタートできると思います。その余裕が、値の乱高下というストレスから守ってくれるからです。ぶっちゃけ、取引手数料が低くなったとはいえ、値が少しでも下がった時に取引をすれば損をします。それを取り戻したくて増額やリスクの高い取引に安易に手を出したら、最悪、借金まみれになる危険性さえあります。くれぐれも最初の1歩を踏み外さないでください。

で、実際の私の買い方はというと、購入当初は、給与から毎月貯蓄する金額のうち、月1万円を投資用にしていたので、年12万円が基準値になっていました。それが、ここ数年の優待の拡充や株そのものの値上がりを背景に、月2万の年換算で24万円に変更しています。どちらにしても貯蓄の一部で余裕資金にあたります。仮に全損したとしても、心の中で泣く程度で終わるはず・・・・・・。数十年の経験で、何度かはあるぐらいの確率ですが、そのときは気持ちの切り替えに頑張りましょう(自分への戒めでもありますが)。

基準を超えた金額のときは、どうして欲しいのか、今買わないとダメなのか、再度検討してから購入に踏み切ります。そのときの不足分の金額は、他の貯蓄を崩すのではなく、配当金で得た利益を当てます。このように配当金の使い道を、優待のあるなし関係なく株式の再投資に使う手法を”複利効果”といい、私の中の大切な決まり事です。

複利効果とは、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。これにより、利益が利益を生み、ふくらんでいく効果が生まれます。「複利」の対義語は「単利」です。「単利」とは、運用で得た収益を(元本にプラスせず)毎回受け取り、当初の元本の金額のままで運用する方法です。
複利効果を理解するために、具体的な数字を用いて単利と比較してみましょう。元本が1,000万円、利回り3%で5年運用したと仮定します。単利の場合は毎年30万円ずつ利息を受け取りますので、元本1,000万円と受取利息150万円(30万円×5回)で、合計は1,150万円です。一方、複利の場合は、毎年の利息を元本に加えて運用します。5年運用した場合の元本の合計は1,159万円。単利よりも9万円多くなります。

実はすごい「複利」の効果!将来に備えて複利運用で資産を育てよう|りそなグループ (resonabank.co.jp)

たとえは銀行預金ですが、株式も同じです。そして、ふたつめでお話した”2%の配当金”を条件にいれた理由が、ここにつながります。単位株といっても数万円から購入できる株もあるので、配当金だけで購入した株もあるぐらい重宝しています。

使いすぎれば破産するお金ですが、持ち腐れにしても詰まらない。収入や事情など十人十色だと思いますが、ゼロになっても諦めきれる金額でスタートするのが正解だと思います。1円でも損をしたくない方は、他人はもちろん身内に勧められても手を出すべきではありません。特に、身内は失敗したときの憤りをぶつけると家族不和になりかねないので・・・・・・ 素直にやめましょう。ちなみに、うちの家族は私を除いて皆、預貯金派ですが、株主優待の恩恵があるならと黙っていてくれます。

暗い話で終わるのも気まずいので、次回のおまけ話につづきます。

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