見出し画像

悩む選択 v2-97:人生は周囲をなるべく多く幸せにするゲーム vs ゼロサムの世界で自分が勝つゲーム

今日の悩み:
A.人生はどれだけ多くの人を幸せにできるかのゲーム。自分の勝ち負けは関係ない。自分の言動で、幸せ、と思ってもらえるか、その深さと数の面積を増やす。

B.人生はどれだけ多く自分が勝ちを得られるかのゼロサムゲーム。周囲のひとの幸せは関係ない。何をしてでもとにかく自分が勝つ。数多く勝つ。それが問題だ。

先日、ゴルフに行ったときの気づきをnoteに書きました。素敵な一回りも年齢が上の先輩の、ステキな「こだわり」に関するすてきな話。

ついでにゴルフ話の続き。ゴルフは、友達や知り合いと一緒にプレーする時も、知らないひととペアになる時もあります。男性も女性も、若い方も80歳を超えた年配の方とも組み合わせになります。

4人でプレーしているから勝ち負けはあります。ゼロサムです。1位は原則一人。1位を狙ってしまうひともいるし、そうでないひとも。B.のように「何をしてでもとにかく勝つ。それが問題だ、的なケースも。

このように、スポーツはなんでもそうですが、ゴルフでも人柄出ます。ボクは上手くないので自分のプレーについ専念してしまいます。良いスコアを出そうと勝とうと寡黙に真剣に。風や方向や球筋やアレやコレや考えて、その思考と結果を楽しんで?(いらいらして)しまいます。一方で、スコアを気にせず、運動と思っている方もいらっしゃいますし、おしゃべりな方も。

で、時に、とてもやさしいなぁ、気遣い素敵だな、って思う方に出会います。まさにA.な方です。他の方のボールの行方をしっかり見ますし、変な方向に行ってしまったら自ら走って探しに行ってくれます。他人のプレーに褒めの言葉や励ましの言葉を常に口にします。マナー、エチケットもちゃんとしていて笑顔。自分の失敗にも、ぶーたれず、くよくよせず、よし次だ、って感じ。すがすがしく気持ちよいです。比較するとまったくボクと言ったら。。。

ですので、ボクと、自分を含め自分以外の3人を気持ちよくプレーしてもらおうと思っている方と出会うと、人間力の差を感じます。ゴルフという一応の勝負・ゲームをしながらも、自分の勝ち負けは関係ない。自分の言動で、周囲に幸せ、と思ってもらえるか、ひとときの楽しい時間を共有できれば、そんなマインドが感じられます。

ちなみに、ボクは、A的な発想の本に出会ってから、なるほど、これはいい考えだ、と思い、これからはそうあろうと思ったのではあります。というか、単に、自分の実力で、自分が中心で戦う勝負の世界で、スポーツや将棋のような競技の世界で、ゼロサムの勝利を得る世界で、生きていない、からこの考えが腑に落ちた、のですが、ある意味、勝ち取れるものが無いから、ま、Aしかありえない、それしか無い、だけ、とも言えます。

でも、スポーツの世界にいないという現実はしょうがないから、だったら、どれだけ多くのひとを幸せにできるかな、今目の前にいるひとをいかに笑顔に幸せにできるかな、前回できなかったら今回は出来るかな、みたいな志向でいようということです。

その割に、だめですね。ゴルフするとボクの心の小ささ感じます。反省。

でも、スポーツの世界でも実は同じですね。フェアプレーしていると、奮闘していると、積極的だと、挑戦していると、勝ち負け関係無く見ている観客も、チームのメンバーも感動します。周囲を幸せにしています。

スポーツの世界で勝てるのは一方のみ。最後も勝って優勝できるのは1チームのみ。当たり前。2位、3位は最終的な勝ちを得られない。本人たちは悔しいし、満足感、達成感は無いかもしれませんね(もちろん掲げた目標を超せれば優勝でなくても嬉しいかもですが)。

でも、見ている方は、ファンなどは、2位でも、決勝トーナメント1回戦で負けても、幸せかもしれません。今回はそうですね。ドイツやスペインと真っ向勝負。クロアチアには負けたけど。勝ち負けは関係ない。チームの皆さんの言動で、ボクらは幸せもらえました。その深さといったらかなりですね。

勝負だけど、負けても、その姿が真っ向勝負で、諦めず、くじけず、腐らず、信じてプレーしていると感じられるから、守りに入っていないから、感動します。勝ちにこだわって姑息な真似するより、全然、魅力的で幸せもらえます。

勝つ、ということは、勝負の世界では当然ながら、想像できないぐらい固執して目指すべきことなのでしょう。それだけのために全てを犠牲にしているわけですから。スポーツ選手ではなくても、それぞれの道でそういうことは起きます。一般の会社での仕事でもあります。

でも、それでも、勝負だけじゃない、という気がします。勝負の仕方が、周囲を幸せにする勝負の仕方であるべき、かなと思うのです。そうであれば、たとえ負けても幸せを感じられることはあります。自分も周囲も。

ビジネスでも同じですね。法律は完全ではないですが、法律違反せず、フェアプレーで、社員を無意味なストレスに追い込んだり、言葉の暴力無く、勝負する。勝てなくてもがんばったと仲間が思え・達成感も感じられる。周囲が幸せだと思えるようリーダーが引っ張った・後押しした。目指すべきあり方です。周囲を幸せにせずに、犠牲などの上にできた事業やプロジェクト、商品。それらが売れて、成功して、嬉しいと思うのはどうなのだろうか。。。

「人生はどれだけ多くの人を幸せにできるかのゲーム。自分の勝ち負けは関係ない。自分の言動で、幸せ、と思ってもらえるか、その深さと数の面積。これを増やそう」という考え、どうでしょう、ベターアイデアかなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?