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すなずりかりんは なぜ模試不正を疑われたのか

初めて、すなずりかりん氏を見た時、世の中にはこんなにすごい人がいるのかと思いました。最初はすっかり信じ切っていました。

いったいどんな人物なのだろうかと強烈に興味が湧きました。
しかし、いろいろ調べていくうちに疑わしい点が出てきて、今は本当にそうではないのかもしれない、と感じています。
なぜ、すなずり氏が模試で不正を行ったと疑われているのでしょうか。

実際に不正をするハードルは低い

今回すなずり氏が受けたのは「進研模試」と言われる全国統一テストです。しかしこのテスト、同日に一斉に行われるものではなく、試験日は学校により異なります。
そのため試験日が早い学校から試験問題を仕入れて不正を行うことができるのです。

不正に入手された試験問題の多くはTwitterなどのSNSを使ってやり取りされていますが、匿名性が高い上、足がつきにくく、やり取りを終えた後のアカウントは消して終えばいいので証拠が残ることはまずありません。

しかし、不正を行うと別の問題が起こることがあります。事前に答えを知ったあとでは自分の点数をコントロールすることが難しく、点を取りすぎてしまい、不正を疑われ、そこで不正が発覚するというケースが多々あるようです。
ネットの掲示板でも、「点数が変に高くなってしまい不正を疑われている」と不正をした本人たちからの相談が散見されました。

参考:進研模試のネタバレとは?バレるって本当?デメリットを東大生が解説
https://todaiseitaizukan.com/shinkenmoshi-netabare/

実際の成績と言動に不自然な点がある

すなずり氏の動画を見ただけでは、「本当に頭のいい人」とも思えるし、何も言わなかったら分からなかったと思います。

しかし騒動の後、すなずり氏が自分は不正をしていないという弁明を行った動画を配信しました。その中の「東大そんなに甘くないと思う(笑)」という一言に、私は決定的な違和感を感じました。

今回、すなずり氏が収めた6科目総合で偏差値は75.4。合格確実とは言えませんが、東大を目指すレベルの人の成績として申し分ないのです。
しかし、仮にも東大を目指せるレベルの能力を持っているはずなのに、自分の実力や、立ち位置を理解していないのは非常に不可解です。
自分の実力を理解してるのであれば、おそらく別の言葉になっていると思います。

すなずり氏がすごい頑張って勉強したからという反論もあるかと思いますが、模試には、もともと学力がない状態からすごい頑張って勉強すればいい点が取れるものあれば、短期間の努力で結果を残すのが難しいものもあります。

今回の模試は前者のタイプの模試ではないため、そう簡単にいい成績は残せないのです。
不正が疑われたのは、この点が非常に大きいと思われます。

すなずりかりん氏 YouTubeより

また実際、すなずり氏が出した成績があまりにも良すぎたため、過去にこの模試でこれだけの成績を残す難しさを知っている人たちしか、結果に対しコメントが出せないほどでした。

現役の高校3年生が芸能活動と並行しながら、今のこの時期に本当にこの成績が出せたとしたら天才に他ならないのです。

目には見えない勉強に必要なもの

勉強に必要なのは単に学力的な能力だけではありません。
自分の能力を正確に推し量る力や、最善の方法で目標到達するためにどうしたらよいのかを考える力、効率よく勉強する力など、それらがすべて揃って残せる結果というのもあります。
ひょっこり天才が出てきたなんてことは、なかなかあり得ないものです。

最後にまとめますと、
不正があったかどうか分かりません。
どう受け取るかも各々の自由です。
でも、「TikTokやってモデルや芸能活動をしながら、難関校というわけでもない普通の高校からたった一人だけ東大に現役合格できるくらいの飛び抜けた能力を持った女子高生は存在しない可能性が高い」というのが私の中の結論です。(武德)

この件の追記です(2024/03/21)
すなずりかりんさんのマネジメントをしている人から連絡があったはなし〜子どもの世界と大人の世界

やっぱり、悲しんでる部分が「自分の実力を疑われたこと」じゃなくて、「不正を疑われたこと」なのはとても妙だと感じました。
あれだけの成績を残すためには相当な時間も労力も費やします。その自分のやってきたこと自体が偽物だと他人に言われたら、普通は怒るし悲しい。それに対して、執着がまったくないということはないでしょう。

たとえ不正を疑われたとしても、実力=結果であれば、あれは自分の成績だということはいくらでも示せます。それをしなければずっと疑いを掛けられたままだし、何一つ自分にメリットはありません。

やってしまったことより、それを誤りだと認めないことの方が問題です。世間をごまかしつづけるのにも限界があります。せっかくインフルエンサーとして活躍しているのを今回の件で無駄にしてしまうのはもったいないなと感じています。

28歳の時「ゴメン、本当の性別女じゃなくて男だった」を食らった性別不合の当事者です。日常的に男女の性別使い分けを強いられそのまま根付いてしまった奇妙な人生。サポートや紹介していただけるメディアさんも募集しています。