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ギリシャへのバックパッカー旅始動 #19歳僕のギリシャ2ヶ月放浪記1

子供の時からの夢

僕はギリシャにバックパッカーしに行くと中学生の時から決めていた。小学生の時に読んだギリシャ神話の本に魅了され、自分で稼いだお金で初めて行く国はギリシャに決めていた。そして大学1年生の冬休みにその準備が整った。僕は2ヶ月間ギリシャを放浪した。

渡航までの長い道のり

かと言って大学生がバイトで貯めたお金などそこまでない。大学入学後の4月から冬休みが始まる2月まで出来るだけ貯蓄をしようとしたが、飲み会や友人との遊びにバイト代は消えていく日々だった。
そんなことではギリシャに行けないと思った僕は夏休みはほぼ毎日バイトをすることにした。夏休みだけで30万円近く収入を得た僕は航空券が安いうちにギリシャへの往復航空券を買った。コロナ前だったこともあり、大阪ーローマ間の中国南方航空の往復航空券が5万円と破格、ローマーアテネ間はライアンエアーという格安飛行機であったため往復4千円程とかなりお得に航空券を購入することができた。これでひとまずはギリシャに行けると安心したことを覚えている。

節約という名の貧乏旅行準備

もちろんだが航空券だけではギリシャで生活ができない。生活費を稼ぐため夏休み以降もバイトに集中した。
ただバックパッカーに憧れていた僕は、まず大きなバックパックを買う必要があると思い、60L程の真っ赤なバックパックを好日山荘で購入した。形から入ることが大切だと考えていた。
最終的に2月の渡航日までに合計10万円程の貯蓄を何とか行うことが出来た。思った以上に交際費にお金が飛んでしまったがゆえに想定の3分の1程の貯蓄だった。ギリシャの生活費事情は何も調べていなかったが10万円で生活できる自信がなぜかあった。

その理由の一つは宿泊先を既に抑えていたからだ。ローマでの滞在合計1週間程、ギリシャでの滞在1カ月強の宿泊代は既に支払っていた。ギリシャでの生活2週間ほどはworkawayというバックパッカー専用のサイトで宿泊先を抑えていた。なぜバックパッカー専用かというと、名にもある通り、一日所定時間労働した場合、そのホストが住居・食事を無償で提供してくれるというサービスである。僕はそのサイトでリヴァディアというアテネからバスで3時間ほど離れた町でホストとマッチした。そのホストは高齢者であったため家の修理などが自分でできず、それを代わりに行ってくれるバックパッカーを探していた。仕事内容は特に理解していなかったが、「無料」という文字に惹かれ、僕は応募していた。他の宿泊先は全てAirbnbで激安な宿泊先を見つけ予約した。
そのため、1カ月半程の食費さえ払えれば良かったため、10万円の貯蓄で僕は安心していた。

とうとう渡航日がやって来た。関西国際空港に到着し、中国南方航空に搭乗した。ただもうすでに値段や航空会社から気付いている方もいるかもしれないが、これは直行便ではない。中国で乗り換えを行う必要がある約30時間ほどの旅が僕を待ち構えていた。

つづく。


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