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俳句

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2023年5月の記事一覧

型•その4: 夏の月猫鈴ふっと止みにけり

型•その4: 夏の月猫鈴ふっと止みにけり

濃あぢさゐ木魚朗朗叩きけりこあじさいもくぎょろうろうたたきけり
季語【濃紫陽花/植物】

蜘蛛の糸音楽葬の光りけりくものいとおんがくそうはひかりけり
季語【蜘蛛の糸/動物】

※光りけり、どうか😓

夏の月猫鈴ふっと止みにけりなつのつきねこすずふっとやみにけり
季語【夏の月/天文】

※けりに合わせて「ふつと」の表記の方が良いか?
 「ふつと」だと誤読されないかと思って現代表記「ふっと」にした

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型その3・応用型その2️⃣ スウィーティーに顔ぶっ込んでゐる眼白

型その3・応用型その2️⃣ スウィーティーに顔ぶっ込んでゐる眼白

スウィーティーに顔ぶっ込んでゐる眼白すうぃーてぃーにかおぶっこんでいるめじろ
季語【眼白/動物】

※「ぶっ込む」強いと思ったのですが
顔半分埋もれさせて柑橘に吸い付いている眼白の勢いを出したいと思った✨
そのうえで
やっぱり「突っ込む」「吸い付く」くらいが良かったかな?とも思う
皆さんは如何ですか?

※「ゐ」の表記が効果的かどうか

彼方まで皆若木なる夏木立かなたまでみなわかぎなるなつこだち

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型その3・応用型: 魚群乗せ青潮うねるうねるかな

型その3・応用型: 魚群乗せ青潮うねるうねるかな

石楠花の蜜標の黄の初心さかなしゃくなげのみつひょうのきのうぶさかな
季語【石楠花/植物】

※初心さ…ほかに良い表現があれば教えてください( ◠‿◠ )🌸

玉響の羽音残して巣立鳥たまゆらのはおとのこしてすだちどり
季語【巣立鳥/動物】

淹れたての渦底光る新茶かないれたてのうずぞこひかるしんちゃかな
季語【新茶/生活】

魚群乗せ青潮うねるうねるかなぎょぐんのせあおしおうねるうねるかな
季語【

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型・その3: 掬ぶごと星々零る泉かな

型・その3: 掬ぶごと星々零る泉かな


掬ぶごと星々零る泉かなむすぶごとほしぼしこぼるいずみかな
季語:泉〈いずみ〉

※泉に映る満天の星。
その星ごと水を掬んでも掬んでも掴めずに零れ落ち消えてゆく、イメージ。
この表現で「星々」が、水に映る星だと、ちゃんと伝わるかどうか?

廃寺の大鐘そゝぐ夕立かなはいでらのおおがねそそぐゆだちかな
季語:夕立〈ゆだち〉

愛しかた忘れて朱き卯波かなあいしかたわすれてあかきうなみかな
季語:卯波〈う

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型・その2 応用型: 結界の厚き帳ぞ藤の棚

型・その2 応用型: 結界の厚き帳ぞ藤の棚

型・その2 応用型

結界の厚き帳ぞ藤の棚けっかいのあつきとばりぞふじのたな【季語:藤棚(植物/晩春)】

琴弾く小指婀娜なり藤の花ことはじくこゆびあだなりふじのはな【季語: 藤の花(植物/晩春)】

祖母遺愛の白藤咲けり明日嫁ぐそぼいあいのしらふじさけりあすとつぐ【季語: 白藤(植物/晩春)】

※上五字余り、解消案があれば教えてください☺️

数千年越しの恋か大藤棚すうせんねんごしのこいかおお

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