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型・その3: 掬ぶごと星々零る泉かな
上五・中七はひとつながりのフレーズ
下五〔季語(名詞)+切字「かな」〕
上五・中七は、下五の季語とは別の内容を表す
*「かな」という切字は、下五に使ったとき、一句全体をやわらかく包み込むという性質をもっている。
*一句五・七・五を読み終わったときの余韻がふたたび上五・中七へ戻って、十七音をしずかな韻律の波にただよわせてくれる。
*そのため、「かな」を下五に用いるときは、上五や中七につよい切字を使わぬこと。
*ということから、デリケートな「かな」、と呼ばれる。
掬ぶごと星々零る泉かな
むすぶごとほしぼしこぼるいずみかな
季語:泉〈いずみ〉
※泉に映る満天の星。
その星ごと水を掬んでも掬んでも掴めずに零れ落ち消えてゆく、イメージ。
この表現で「星々」が、水に映る星だと、ちゃんと伝わるかどうか?
廃寺の大鐘そゝぐ夕立かな
はいでらのおおがねそそぐゆだちかな
季語:夕立〈ゆだち〉
愛しかた忘れて朱き卯波かな
あいしかたわすれてあかきうなみかな
季語:卯波〈うなみ〉
ペトリコール沁む廃校の青葉かな
ぺとりこーるしむはいこうのあおばかな
季語:青葉〈あおば〉
農泊の厨で潰すパセリかな
のうはくのくりやでつぶすぱせりかな
季語:パセリ〈ぱせり〉
今回の型は切れ字「かな」!
「かな」は
どうも苦手意識があって、あまり使ったことのないのですが
チャレンジです^^( ´ ▽ ` )
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