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エムのオタクが震えたよ




『M-1グランプリ2024、優勝は令和ロマン!』







年に一回、私が唯一有休を取る日
まだ日が高い時間からテレビに齧り付く

劇場で何回も見たコンビが、今年の予選で見つけたコンビが、ここまで勝ち上がっている

ずっと、応援していてよかった
他人の人生を見守る





この界隈の入り口は2016年のM-1グランプリ
銀シャリが優勝した年

関西弁の会話、ボケ、ツッコミ、笑わせることに人生を賭けて1000万を狙うっていう概念がまず面白すぎると思ったのを覚えている

大阪のお笑い文化、関西ローカルのネタ番組、劇場という環境と制度
一人で幾度となく大阪へ足を運び、関西弁の漫才にはまっていった








『M-1グランプリ2018、優勝は霜降り明星!』

絶対に霜降りが優勝すると思って決勝観覧に応募した2018年、適当に目を引くフレーズを意気込み欄にぶち込んでメールしたら本当に当たった
「絶対に霜降りが優勝する」予想は的中






毎年、新しいワクワクを感じる
毎年、新しい感動をもらえる





テレビに小さく宣材写真が出たことに感嘆し、空席多数の地下ライブに足を運び新ネタに期待する
勝手に売れていく様を眺める








そんな生活を始めて、早6年






今年のM-1は一味違う
決勝トップバッターの令和ロマンのネタが始まった瞬間、なぜかそう思った





新時代が来た
この人たちがまた歴史を塗り替えた





2018年のM-1を思い出した





気づけば予選が始まる8月から大会を意識している自分がいて
「今年もM-1の時期かー!」になるのは演者と同じ夏の時期
予選を見に行った観客がツイッターで偉そうに点数とかつけてネタを評価し始めるのもこの季節


今年は令和ロマンかも
そう思ったのは決勝前に見た一本の動画
決勝前にほんの少しの期間だけ公開されていた数分間のインタビューで令和ロマンのくるまさんが言っていた
「去年はウエストランドさんが一番面白くて、一番面白い一組が勝ち抜けたんで、敗者復活2位だった僕らは順当にいけば決勝に行けると思ってた。みんなと同じくらい頑張れば行けると思った。」







この言葉を聞いた瞬間から、私の中でくるまさんを見る目が完全に尊敬に変わった
こういう風に物事を俯瞰で分析できる人が勝負事に強いんだと思った








そしてもう一つ、
ここ数年変わったこと






東京のお笑いが強い





大阪といえばお笑い
お笑いといえば大阪
これまでの歴史を覆すほどの魅力が東京の芸人にはある、ということに最近気がついてしまった(あまりにも遅すぎる)



天下の吉本興業は、本社新宿とはいえど
その聖地はなんばグランド花月やよしもと漫才劇場であって、大阪の歴史は圧倒的に長くて濃い

対する東京、世間的なお笑いイメージはやや薄いが、事務所を問わないライブやイベント、参加料を払って舞台に立つネタ見せライブ、池袋や下北ではライブ前に演者が呼び込みをするなど、昼夜問わず頻繁にライブが開催されている

世間に認知してもらう重要な手段の一つであるテレビのキー局や雑誌の編集社、youtube等動画関係の企業もほとんど東京に集中しているからメディアにも扱ってもらいやすい

もう一つ、事務所が吉本以外にもたくさんあることがメリットに傾いているのもあるんじゃないかと思う
事務所間で分け隔てなく交流があり、同期や年齢の壁を超えて一体となって盛り上げるのが主流になっているのが大阪とはまた違う雰囲気で新鮮だなと思った
これまでとは違う新しい魅力



お笑い大国の大阪並みに盛り上がる東京を
誰が予想していただろう




今や大阪だけじゃない
舞台に出るために参加料を払い、地下の箱ライブに出演し、道端で一般客を呼び込み、密かに、確かに力をつけて、その時を待っている芸人が、もう数えきれないほど東京に溢れている




東京で人生変える人たちを
私はこれからも全力で応援したい

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