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【死語現禁】76.起請彫

(日:きしょうぼり) 男女が互いの愛のあかしとして、刺青を入れ合うこと。

<用法>
遊女のハナと米問屋の一郎は別れる前に、相手の名を起請彫して体に残すことにした。

<解説・思い出>
何で読んだか忘れましたが、古い物語に載っていた言葉だったと思います。

元は遊女と通っていた男が、思いを忘れないために互いに刺青を入れたといった風習だったようですが、次第に普通の男女にも広がっていたようです。

驚くのはこの言葉自体は、日常ではまず聞かない古語と言える言葉なのですが、行為自体は現在も行われているということです。

外人でも日本人でも、好きな人の名前をタトゥーで入れ合っているのを映像なんかで見ることがあるのです。

相手への思いを忘れないように、まさに相手を自分の体に彫り込むという行為は、時代を経ても変わらないのだと感動したのでこの言葉を取り上げてみました。

死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル

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