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【死語現禁】266.ベル(電話)

(英:bell)ここでは、呼鈴(よびりん)、電鈴。(広辞苑第七版)

<用法>
電話のベルが激しく鳴った。刑事が受話器を取ると、誘拐犯のしゃがれた声がした。
実家からの電話のベルで夜中に何度も起こされ、達夫は寝不足で仕事中に居眠りをするようになってしまった。

<解説・思い出>
黒い固定電話が主流の頃、映像媒体、文章媒体、仕事や家庭の会話などで非常によく使われた言葉です。

昔の電話は本当に本体に呼鈴がついていて、「ジリリリリ」「リーン」などとけたたましい音をたてていました。映像や文章などでも、驚きを表わす効果的な表現としてよく使われていました。歌の歌詞などにも登場していました。

しかしプッシュホンが普及して来ると、呼び出し音は「プルルルル」などの電子音に代わり、「電話のベル音」が表現されることは減って行きました。

さらに携帯電話が普及すると、電話の呼び出し音は「着信音」や「バイブ」という表現に代わってしまい、「電話のベル」という言い方は急速に廃れました。

今の若い人に「電話のベル」と言うと
「ああ、電話を発明した人っスよね!」
とAlexander Graham Bellと勘違いされそうです。

僕が電話のベルで思い出すのは、フィンガー5というグループの歌った『恋のダイヤル6700(シックス・セブン・オー・オー)』です。電話のベルの「リンリン」という歌詞がとても印象的な曲でした。

死語ランク:☆
☆・・・多くの人が知っていて、言った人に「懐かしい」と言うレベル。

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