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【死語現禁】81.夜汽車

(日:よぎしゃ)夜間運行する列車。夜行列車。(広辞苑第六版)

<用法>
父危篤の電報を受け、正郎は夜汽車に飛び乗って故郷に向かった。
夜汽車の汽笛の音が星々に吸い込まれて行った。

<解説・思い出>
現在、日本ではお客を乗せる夜行列車は非常に少なくなっています。
しかしかつては沢山の夜行列車が走っていて、夜汽車と呼ばれて親しまれていました。

「汽車」というのは、「蒸気動力によって動く鉄道車両。ひろく鉄道一般の意味にも用いる。」(広辞苑第六版)となっているので、鉄道を表す言葉しては古い言葉です。

なので「夜汽車」というと、主に蒸気機関車+客車のイメージが浮かびます。

現在の電気機関車やディーゼル機関車に牽引された夜行客車列車を、夜汽車と言うことはまずありません。

旅情が想像できる素敵な言葉ですが、芸術作品以外で使われることは少なくなって行く言葉だと思います。

死語ランク:☆☆
☆☆・・・当時を知る人は知っていて、言った人に「古い人」という印象を持つレベル

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