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【死語現禁】204.アンノン族

(雑誌『an・an』+『non-no』+族)1970~1980年代頃、女性向け雑誌に触発されて旅行を楽しみ始めた若い女性達のこと。

<用法>
アンノン族達のおかげで、津和野が賑わうようになった。

<解説・思い出>
以前取り上げた「カニ族」と同様、どこかの国の少数民族ではありません。

女性同士や単独で、旅行に行き始めた若い女性達を指す言葉でした。

それまでは家族や男性以外と女性が旅行に行くことは少なく、女性が自らだけで積極的に旅行に行くスタイルが新しく感じられ、この言葉が使われたのだと思います。

女性達が旅行の主軸となった現在、この言葉はまず使われることはありません。

女性の旅行で思い出すのは、90年代頃参加した出会いパーティー的な集まりで、女性が書いたプロフィールに
「趣味:海外旅行」
と書いてある人が何人もいて驚いたことです。

当時趣味で海外旅行と書ける人は、世界でもごく少ないはずなので、どんなセレブ達なのかと緊張しました。

しかし会ってみると、普通の会社員や公務員でした。

共通していたのは、実家暮らしだったことです。朝夕2食と昼弁当まで親が用意し、家賃も無いので、稼いだお金を海外旅行に使うことができたのでした。

あの方々はその後も海外旅行に行き続けたのでしょうか?

死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル

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