【死語現禁】225.結婚適齢期

（日：結婚＋適齢＋期）結婚するのにふさわしい年齢。（広辞苑第七版）

＜用法＞
「もう結婚適齢期に近づいてるんだから、もっとお見合いに積極的になって！」
「私、適齢期過ぎてるから誰も相手にしてくれない」

＜解説・思い出＞
人の性には男女しかなく、男女は結婚するのが自然で、結婚＝子供を産み育てるということ、というのが当然という時代の言葉。

「高齢出産にならないためには、○○歳までには結婚・妊娠しなければならない」
という考え方が根底にあり、例えば
「２５歳頃が結婚適齢期」
などと公的機関やマスコミなどが世間に広く宣伝していた記憶があります。

当時の多くの若者、特に女性に圧力をかけ苦しめた言葉だと僕は考えています。

現在では、性は多様化し、結婚のカタチも変わり、結婚しない人も大勢います。結婚＝出産でもなくなり、この言葉は現実感を失っています。結婚に適齢期などなく、当人達が結婚したい時がベストな時期だと僕は思います。

この言葉は多くの人に圧力をかけた、早く死語になって欲しい言葉です。

ところが、この言葉をネット検索すると未だに堂々と使われています。
この言葉を使うことが都合のよい業者達が使っているのです。

これからも「語学教育適齢期」「資産運用適齢期」「終活適齢期」「相続適齢期」などの言葉が使われるかもしれません。
それらの言葉を使うと都合の良い公的機関や業者が、人々を操るために使うのです。

言葉は人を救うことも多いですが、人を操る時にも使われます。

「～適齢期」という言葉が出て来たら、僕らの「自由」を奪おうとする言葉なので十分気を付けて欲しいと願います。

死語ランク：☆
☆・・・多くの人が知っていて、言った人に「懐かしい」と言うレベル。

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