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【死語現禁】245.斜陽族

(日:斜陽+族)(太宰治の小説「斜陽」から)急激な社会の変動によって没落した上流階級を指す語。(広辞苑第七版)

<用法>
「あの家は庄屋さんから続く大地主だったけど、戦後土地を小作人に取られちゃって、使用人も雇えなくなって、斜陽族になっちゃったみたい」

<解説・思い出>
「244,社用族」の語源となった言葉です。

1947年発表の太宰治『斜陽』がベストセラーになり、そこから流行った言葉です。
『斜陽』は随分前に読みましたが、僕には合わなかったのか、なんにも覚えていません。

貴族のような高貴な人々が没落して行くという様が、敗戦直後の日本人の心を捉えたのでしょう。

それから75年以上経過した現在では、「斜陽族」と言われても、どんな人々かイメージするのが難しいです。当時この言葉を使っていた方々も高齢化が進んでいると考えられます。

なので、若い人に「あの人は斜陽族だよ」などと言っても、
「しゃようでございますか。どこの政令指定都市の区なのでしょうか?」
などと、ダジャレを言われた上に行政区と勘違いされそうです。

死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル

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