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せめて私は、それを大切にしたいんだ。

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自分が書いた詩や小説等を集めています。
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2022年12月の記事一覧

【短編小説】日々をはぐ

*注意 嫌がらせの描写があります。苦手な方はご注意ください。 * 日々をはぐ 片側一車線、住宅街の隙間を縫う渋滞回避の抜け道として比較的通行のある道から一本、住民しか使わない道に入ると一気に人気がなくなる。まして日暮れの早さを実感し始めた部活終わりの時間帯なんて、まだ通勤の車が帰り着く時間でもなく、窓もカーテンも閉め切った住宅のそばで、小学生がボール遊びをしているくらいだった。 一見、仲の良い中学生のグループ。部活帰り、流れ解散のように1人づつ抜けていく真面目なメンバ